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北海道

石狩湾のニシン


旬:1月~5月

北海道漁業の繁栄を築いた春告魚―ニシンが復活。
産卵期を迎え、脂をのせた至極の味わいが北海道の海へ舞い戻る
※2019年6月に水揚げ漁港や漁法の一部を変更しました。

プライドストーリー

栄華を極めた幻の魚、ニシンの復活

 1897年、北海道において97万トンの漁獲量をピークに次第に減少し、1950年代後半には幻の魚と呼ばれるまでになったニシン。ニシン漁は明治時代、小樽の経済基盤を築いたと言われるほど大規模な産業で、人を集め、町を栄えさせた歴史を持ちます。また、全盛期(明治時代)に建築された「にしん御殿(旧 青山別邸)」は現在も小樽市に残り、その贅を尽くした建築は国の登録有形文化財にも指定されています。
 幻の魚となる直前の1953年でさえ、石狩振興局管内における漁獲の87%はニシンが占め、後の劇的な漁獲量の減少は人々の生活に甚大な影響を与えました。そのため地域では漁業の再繁栄が強く望まれ、1996年、石狩振興局はニシンの資源増大対策の一環として、16万尾の稚魚放流を実施しました。これを筆頭に、現在では北海道内の各地区で年間200万尾以上の稚魚が放流されています。
 こうした努力が実り、近年は約半世紀以来の群来(くき)(ニシンが大群で産卵することによって、雄の精子で海が白く濁る現象)がもたらされるまでになりました。しかし、年による水揚量の変動はまだ大きく、漁師は資源を枯渇させた歴史を繰り返さないため、漁獲規制による資源保護にも力を注いでいます。

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水揚げ漁港や漁法

春を告げるニシンの群来(くき)。脂がのった旬の味わいをお試しあれ

 ニシンは産卵場や産卵期、回遊範囲などが異なる多くの系群に分けられ、なかでも北海道日本海側、小樽市や石狩市の面する石狩湾では主に「石狩湾系群」「北海道・サハリン系群」が水揚げされます。漁期の1月下旬~5月上旬には、ニシンの通り道に網を仕掛ける刺し網漁が行われますが、かかる魚の量はベテラン漁師でも沖に行ってみないとわかりません。まだ冬の名残が去らない北海道の春、脂がのったニシンは、鮮魚としてお店に並ぶ他、正月に欠かせない数の子、身欠きにしんなどに加工されます。
 また、産地では、そんな自慢のニシンを地元の人を始め、観光客にも味わってもらおうと、毎年「おたる祝津にしん群来(くき)祭り」を開催しています。当日はニシン焼きの無料提供の他、海産物の即売会なども行われますので、この機会にぜひ味わってください。

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