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徳島県

とくしまのボウゼ


旬:8~10月

上品にのった脂の
風味豊かな味わいが魅力

プライドストーリー

祭りの魚として徳島県民に親しまれるボウゼ。
秋の食卓に欠かせない美味しい魚

 夏から秋祭りのころ、決まったように徳島県沿岸に来遊して漁獲されます。徳島県では秋祭りの時期にボウゼの寿司を好んで食べるため、県民のイメージは「祭りの魚」です。タイやハモのような高級魚ではありませんが、身近な魚として好まれ、強めの酢で締めて押し寿司にしたものは、徳島県独自の食文化であるといえます。上品な脂肪がまろやかな甘みを醸し出し、一緒に合わせた徳島名産のスダチやユズの香りは、さらにそれを引き立てます。
 徳島では「ボウゼ」と呼ばれますが、標準和名・学名はともに「イボダイ」。鰓後方にある黒い斑紋が、灸(やいと)でただれた「疣生(いぼお)」に見えることが、この名の由来とされています。この斑紋は、鮮度を見分けるポイントにもなっており、濃くて明瞭なほど新鮮だとされています。小型魚ながら、頭と内臓が小さく可食部が多いのでお得感があります。一方、大きいものは脂が乗り、贅沢感を味わうことができます。
 ねっとりした粘液が、体表に塗られたバターのように見えることから、英名は「ジャパニーズ・バターフィッシュ」と呼ばれます。日本では、クラゲを食べることから「クラゲウオ」、身がもちもちしていることから「モチウオ」、下顎が丸いことから「アゴナシ」など、イボダイの特徴を表したさまざまな地方名で親しまれています。

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水揚げ漁港や漁法

クラゲとともに生活し、
クラゲを食べて成長する魚

 ボウゼは、クラゲを好みます。「食べる」と「住む」の両方で、好んで利用するという意味です。親は太平洋の水深50~100m付近で産卵し、卵は表層で孵化します。稚魚は毒をもつクラゲを見つけると、隠れ家として利用し、その傘に隠れることで播磨湾や紀伊水道に流れ着きます。海中で身を隠さずにいるとすぐに食べられてしまうため、小さな赤ちゃんはクラゲに隠れて身を守ります。さらに、隠れ家にするだけではなく、クラゲを捕食して大きくなります。ボウゼの消化管から見つかるクラゲの断片がそれを物語っています。「クラゲが大量発生した年は、ボウゼに多くの餌が供給されるためか、豊漁になる」という傾向があります。おもしろい魚ですね。
 幼魚(0歳魚)は、夏から秋にかけて、播磨灘や紀伊水道の小型底びき網で漁獲されます。この漁法は、開口板(オッターボード)という装置で網口を10~20m広げ、海底のさまざまな魚介類を袋網(網の末端)まで追い込むものです。夜間のボウゼは餌を食べるために浮上しているので、底びき網で漁獲できるのは日中だけです。成魚(1~3歳)になると、紀伊水道の小型底びき網、太平洋の沖合底びき網及び定置網で漁獲されます。

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