入賞作品が決定!
2024年12月14日(土)、東京・服部栄養専門学校にて
第25回シーフード料理コンクールの実技審査・表彰式が行われました。
3部門合わせて2,113件の応募があった中、書類選考を通過した19組が全国から参加。
それぞれの部門のテーマに沿った料理を調理し、服部 津貴子審査委員長をはじめとした
審査委員の試食審査により各賞が決定しました。
プロを目指す
学生部門
1,270作品
魚活
チャレンジ部門
768作品
25周年記念特別部門
親子で魚活
チャレンジ部門
75作品
委員からのコメント
アユ愛を感じるおいしいフレンチ料理。ソースも良く出来ていた。
委員からのコメント
セーイカ(そでいか)のゲソを活用したところが良かった。ガパオのゲソの食感も良い。
[主な魚介藻類]
カナガシラ
今野 龍弥さん
宮城県水産高等学校 海洋総合科 調理類型 2年
委員からのコメント
カナガシラを使ったラーメンという発想がとてもよかった。
[主な魚介藻類]
サケ・エビ・ホタテ
菊武 結那さん
東京都立赤羽北桜高等学校 調理科 2年
委員からのコメント
魚介類を数種使い、彩りがよく子どもたちが喜びそうな一品。
[主な魚介藻類]
シイラ
平松 理沙さん
JF宮崎漁連推薦/マナビヤ宮崎アカデミー調理師科 1年
委員からのコメント
ムニエル以外の調理法で、ソースを含めた彩りが良かった。
[主な魚介藻類]
タイ
中村 仁美さん
三重県水産物消費拡大促進協議会推薦/三重県立相可高等学校 食物調理科3年
委員からのコメント
見た目も美しい一品。他の魚でも応用できそう。
中山 真穂さん
三重県/津市立新町小学校 2年
[主な魚介藻類]
ボラ
レシピはこちら委員からのコメント
ボラちゃんを使ったおいしく食べやすいサンドイッチ。作り方も簡単で普及性が見込める。
委員からのコメント
和の素材とクスクスを合わせるという発想がおもしろい。外国人観光客に出したい。
[主な魚介藻類]
バイガイ
新井 理乃さん
福井県
委員からのコメント
バイ貝とエリンギ、チーズの組合せがそば粉のガレットによく合っていた。
[主な魚介藻類]
シラス・ジャコエビ
前田 キャロラインさん
愛媛県
委員からのコメント
手際よく鯛のあらで出汁をとり、旨味がよくでている。
[主な魚介藻類]
スズキ
近行 真奈さん
岡山県立岡山南高等学校 生活創造科 3年
委員からのコメント
ふんわりしたスズキの身と野菜の彩りもよく、和風のお米ピザのアイディアもよかった。
[主な魚介藻類]
アマダイ・タイ
野島 大桜さん
長崎県立長崎南高等学校 普通科 1年
委員からのコメント
鯛の香ばしいピカタと甘鯛のカレーがよく合っていた。もりもり食べられて元気になれる!
プロを目指す学生部門:
徳島県立小松島西高等学校
魚活チャレンジ部門:
東京都立忍岡高等学校
多数のアイディアレシピをご応募いただきました。魚食普及活動へのご協力をありがとうございました。
[主な魚介藻類]
ホタテ
中村 亜希恵さん 柚月さん
北海道/恵庭市立若草小学校 6年
ほたてがまるごと1個入ったぜいたくで目を引くおにぎり。福神漬けとチーズが入っていて味も食感も楽しい。
[主な魚介藻類]
クロダイ
喜多 マリコさん 凛心さん
兵庫県/姫路市立飾磨小学校 2年
くろだいをふわふわな天ぷらにしてタレをかけた、魚が天ぷらをたべているような可愛いおにぎり。
[主な魚介藻類]
ブリ・ アオサ
佐藤 尚紀さん 結都さん
東京都/大田区立田園調布小学校 1年
大好きなブリをみそ味にして、あおさの入った卵焼きで巻いたこれぞおさかなおにぎり。
[主な魚介藻類]
サケ
後藤 真理さん 歓太郎さん
東京都/清瀬市立清瀬第十小学校 3年
大好きな「鮭のホイル焼き」をおにぎりで再現。焼いた鮭とカリカリの皮とバターもアクセント。
[主な魚介藻類]
アオサ・シラス
前野 志暢さん 晴さん
山口県/山口大学教育学部附属光小学校 2年
磯の香りのあおさと、うま味たっぷりのちりめんじゃこでまるで海を見ながら食べている気分になるおにぎり。
イベント動画は近日公開予定です。
イベントレポート
2024年12月14日(土)、第25回シーフード料理コンクールが東京・服部栄養専門学校で行われました。国産水産物を使った魚料理の腕を競い、魚を身近なものとしてとらえ、おいしさを再発見する。その思いのもと、スタートした本コンクールは25周年をむかえました。節目である今回、特別企画として「親子で魚活チャレンジ部門」を設けるなど、新しい取り組みも実施されました。当日の模様をイベントレポートにてお届けします。
開会式は、JF全漁連・三浦秀樹常務理事の挨拶でスタート。「2,113作品の応募の中から、厳正なる審査でここに19作品が選ばれました。実力と幸運を兼ね備えた方々です。極力緊張せず普段の実力を発揮してください。料理の一番の魅力は楽しむことにあります。今日一日を楽しんでください。ご健闘をお祈りします」と熱いエールを送りました。
服部津貴子審査委員長(服部栄養料理研究会会長)をはじめとする審査委員一同からも、参加者への温かい励ましの言葉が。
今回のテーマは「みんなで うお活 #おさかな愛」。各部門、プライドフィッシュや低・未利用魚など、自分の好きな国産魚介藻類を使った料理で腕を競い合いました。
魚活チャレンジ部門
毎年参加者層のはばひろい魚活チャレンジ部門。「大好きなおさかな料理をワンパンで」をサブテーマに、ガレット、サンドイッチ、ピザ、パエリア、カレー……フライパンひとつで魚の魅力を生かした、アイデア満載の作品が勢ぞろいでした。
中には小学2年生も。真剣に料理する姿は、料理人のたまご。いえ、立派な料理人です!
料理に集中しつつ、審査委員の質問にも一生懸命答えます。余すことなく食材の魅力を伝えたい!という思いが、ひしひしと伝わってきました。
プロを目指す学生部門
「おさかな愛を伝えたい!自慢のおさかな料理♡」がサブテーマの「プロを目指す学生部門」。ぴりりとした空気のなか、規則正しいリズムで食材をきざむ音が響きます。皆さん、さまざまな食材や調理器具を使いこなし、手際よく調理をすすめていました。
真剣なまなざしで料理と向き合う姿。
安定感抜群の手元は、さすがプロをめざす学生ならでは!
専門的な質問にも、慣れた感じで答えていてさすがです。さかなクンも「よく勉強されていますねぇ」と絶賛!
細かな作業もお手のもの。あっという間に料理が完成していきます。
地域色ゆたかな料理、フレンチ、創作系料理などさまざまなジャンルの作品から、おさかな愛が伝わってきました。
25周年記念特別部門
親子で魚活チャレンジ部門
「おさかなおにぎりを作ろう」をサブテーマに5組の小学生親子が、オリジナリティあふれるアイデア料理を披露!一生懸命調理に取り組む子どもたちを、親御さんが優しくフォローしていました。
使いなれない調理器具も、お父さんお母さんといっしょなら安心!
お母さんといっしょに、おにぎりの仕上げを。最後にじゃこをのせます。
途中、プライドフィッシュ10周年を記念した特製お汁のだしデモも。このお汁には「いしかわのサワラ」・「沖縄県産車海老」が使われています。プライドフィッシュやだしの違いのレクチャーに、真剣な表情で聞き入る皆さん。貴重な食育の場になりました。
実際にとっただしをみんなで味見。
できあがったおにぎりとプライドフィッシュの特製お汁を実食!
「おいしいね~」と、会話にも花が咲きます。
お互いの労をねぎらいながら、ホっとひと息。
講演では、さかなクンが海の生態系のバランスを保つ重要性、魚のおいしさの秘密について熱弁しました。
日本の魚種は4,500種にものぼるのに、私たちが普段口にしているのは30種くらいだそう。「もっと多くの人に、全国津々浦々の魚を食べてほしいです」とさかなクン。
さかなクン直筆の、故・服部幸應先生(前審査委員長)への感謝の思いのこもったイラストには、実技審査で使われた魚たちの姿も。
さかなクン直筆の、故・服部幸應先生(前審査委員長)への感謝の思いのこもったイラストには、実技審査で使われた魚たちの姿も。
各部門熱戦が繰り広げられたシーフード料理コンクール。全員が固唾を呑んで見守る中、いよいよ結果発表です。最優秀賞に選ばれたのは「まるごとホタテのカレーおにぎり(親子で魚活チャレンジ部門)」「ボラのカレーたまごチーズサンド(魚活チャレンジ部門)」「ホタテとイチゴのカルパッチョ風ドルチェ スパークリングワイン仕立て(プロを目指す学生部門)」の3作品でした。
審査委員一同からは「どの部門の料理もクオリティ高く、最優秀賞を選ぶのに本当に苦労しました」とのコメントが。
来賓挨拶で水産庁漁政部加工流通課・中平課長は、「毎月3~7日のさかなの日と共に、魚料理のすばらしさやフライパンなどでも簡単に調理できることを、是非まわりの皆さんにお伝えいただき魚の消費につなげてほしい」と述べられました。
表彰の様子。皆さん、緊張しつつもうれしそうな笑顔を見せていました。
「まさかの最優秀賞で、びっくり。練習の成果が発揮できてよかった」と親子で魚活チャレンジ部門最優秀賞の中村亜希恵さん・柚月さん。
「パンナコッタとワインのコントラスト、ゼラチンの濃度、食感の組み合わせが難しかった」と語ったのは、プロを目指す学生部門最優秀賞の田畑采八果さん。「今後も料理人として多くのコンクール、コンテストで賞を狙いたいです!」。
「楽しめましたか」の問いかけに「はい!」と元気よく答える魚活チャレンジ部門最優秀賞の中山真穂さん。「将来の夢はさかな博士。もっとボラを使った料理にチャレンジしたいです!」。
「どの料理も、お魚に合う食材についてとてもよく考えられていました。盛りつけも素晴らしかったです」と服部津貴子審査委員長。
出場者の皆さまおつかれさまでした。これからもおいしい国産魚介藻類をたくさんの方に食べていただけるようみんなで「うお活」に取り組みましょう!
JF全漁連が運営するWEBメディア Sakanadia もあわせてご覧ください
水産物は古来より優れた栄養特性と機能性を持つことが知られており、日本人の健康とタンパク源として、そして独自の食文化(和食)の発展に大きく寄与してきました。近年では海外でも健康面や栄養面のみならず、おいしさという点においても積極的に食べられるようになってきました。また、水産物は元来、持続可能(サステナブル)な資源であり、国産水産物を食べることは、SDGs(持続可能な開発目標)にも意識を向ける機会となります。水産物がサステナブルな食であることも含め、毎日の生活の中で美味しい魚を食べていただく機会が増えるよう本会としても働きかけを行っています。
この「シーフード料理コンクール」では、国産水産物を使った魚料理の腕を競うだけでなく、みなさんの食生活において、魚をより身近に楽しんでいただくとともに、その美味しさを再発見していただきたいという思いから、アイディア光る魚料理を募集しました。また、25周年記念特別部門の親子で魚活チャレンジ部門は、若年層の魚離れが進んでいる中で、親子で料理に楽しんでチャレンジしていただき、水産物のポテンシャルを知ってもらう機会をつくることで、将来に亘って魚食に親しんでもらいたいという願いがこめられています。
このコンクールに作品を寄せられた多数の皆様に対し、厚く御礼申し上げますとともに、後援・協力団体、審査委員、関係各位に心より感謝申し上げます。
おさかな愛を伝えたい!自慢のおさかな料理♡
~おさかな愛あふれる一品料理~
※丼、汁物、麺類なども可。
対象:調理師専門学校・高等学校調理科・栄養専門学校・短期大学・大学で専門的に調理・栄養を勉強している食のプロを目指している学生、および漁業関係推薦の同学生。
※なお、高等学校家政科、生活科などの学生で将来食のプロをめざしている学生は、任意でエントリー可。魚活チャレンジ部門と自由選択。応募時にどちらかの部門を選択すること。
大好きなおさかな料理をワンパンで♡
~フライパン1つでできるカンタンで工程が少ない一品料理~
※汁物、麺類なども可。マルチポットは使用不可。フライパンの深さは8cm程度まで。
対象:プロを目指す学生部門以外の学生(小・中・高・大・専門学生等)、一般の方(プロアマ問わず)、および漁業関係推薦の方。
おさかなおにぎりを
作ろう
~具材に国産魚介藻類を使ったアイデアおにぎり。親子で仲良く分担して作ろう~
※おにぎり1個の調理時間、材料費を明記する。
対象:小学生(1年生~6年生)と親(保護者)の2名1組
【審査基準】
・アイディア、普及性、見た目※1、味※1などの項目について総合的に判断。
※1 実技試食審査時
【プロを目指す学生部門】
【魚活チャレンジ部門】
農林水産大臣賞(最優秀賞)
水産庁長官賞
全国漁業協同組合連合会会長賞
大日本水産会会長賞
日本放送協会会長賞
ほか各賞・学校奨励賞を予定、副賞もご用意しております。
【親子で魚活チャレンジ部門】
全国漁業協同組合連合会会長賞(最優秀賞)
審査委員賞
ほか各賞、副賞をご用意しております。
(1)書類審査
プロを目指す学生部門、魚活チャレンジ部門で計16名以内、親子部門は5組以内を選定します。審査通過者には2024年11⽉8⽇(金)までにご連絡いたします。
(2)実技審査
書類審査通過者による実技審査を2024年12⽉14⽇(土)服部栄養専門学校にて行い、受賞作品を決定します。
※プロを目指す学生部門、魚活チャレンジ部門は、実技審査出場者ご本人(1名分)の往復交通費を、親子部門は2名分の往復交通費を本会規定により支給します。宿泊については、本会の指定施設を利用していただきます。
※プロを目指す学生部門、魚活チャレンジ部門は実技審査時に写真撮影用と審査委員試食分も作成いただくため、おおよそ4人分の材料で実施します(材料費手当あり)。親子部門のおにぎりは、書類審査通過者に別途ご連絡いたします。
※実技審査の詳細は、書類審査通過者に別途ご案内します。
(3)選考・審査基準
プロを目指す学生部門、魚活チャレンジ部門は、各部門のテーマに沿って、以下の項目について総合的に採点します。
(4)表彰式
2024年12⽉14⽇(土)※詳細は、書類審査通過者へ別途通知
会場:服部栄養専門学校(東京都渋谷区)
表彰式でのさかなクンの特別講演決定!
服部 津貴子
(服部栄養料理研究会会長)
さかなクン
(国立大学法人東京海洋大学名誉博士・客員教授、
農林水産省お魚大使、JF全漁連 魚食普及推進委員)
井上 幸洋
割烹井上 代表
関口 智幸
学校法人服部学園 服部栄養専門学校 西洋料理主席教授
小高 勇介
学校法人服部学園 服部栄養専門学校 西洋料理次席教授
田口 道子
管理栄養士・料理研究家
平沢 裕子
産経新聞社東京本社 編集部 文化部 記者
馬渕 知子
マブチメディカルクリニック院長、学校法人食糧学院 学院長
三浦 秀樹
全国漁業協同組合連合会 常務理事
西岡 貴志
全国漁業協同組合連合会 輸出・直販事業部 部長
今回393組のご応募をいただきました。 たくさんのご応募ありがとうございました。
イベントレポートはこちら
◆ウエカツ先生に簡単しくみ料理を教えていただきます。
メニュー例)湯煮、汁物など2~3品◆
親子おさかな料理ワークショップ応募上の注意
下記応募フォームから必要事項を入力して期日までに申し込んでください。
※7月29日(月)17時締切、8月2日(金)17時までに当選者へメールでご連絡いたします。
シーフード料理コンクールとは?
おさかな料理のアイディアレシピコンクール。毎年たくさんの方々にご応募いただいております。
日本のおいしい国産魚介藻類を一緒に楽しみましょう。
シーフード料理コンクール
イメージキャラクターのご紹介です。
【コンクール問い合わせ先】
JF全漁連 消費拡大対策室内
「シーフード料理コンクール」事務局
TEL 03-6222-1321
(平日9:00-17:00 ※昼休12:00-13:00)
※土日祝除く
委員からのコメント
シーフードを使った新たなデザートとして広まりそう。彩り、食感、味わいとバランスのとれた一品。