(一社)SD BlueEarth・青い地球を育む会主催、「『さかなクン探求隊』第4回ワークショッププログラム」イベントレポート
2024年12月8日(日)にABC HEALTH LABOにて、(一社)SD BlueEarth・青い地球を育む会主催の「さかなクン探求隊」第4回ワークショッププログラムが開催され、JF全漁連も参加してきました。
本取組は、さかなクンを隊長とする「さかなクン探究隊」の海とお魚が大好きな小学生の仲間たちが自分の好きなテーマをとことん"探究"し、好きな伝え方で発表する創造型ワークショップで、約半年間11名の小学生が全7回のワークショップに参加して、海の環境と魚について学び・探求していく取り組みです。
第4回のテーマは「低利用魚」。よく「未利用魚」という言葉を聞きますが、低利用魚と未利用魚(低未利用魚)とはいったいどんなお魚なのか。聞いたことがある言葉なだけ、小学生隊員たちも興味津々でした。
まずは、隊長であるさかなクンから「低利用魚」とその名前で呼ばれているクロダイについて説明し、その特徴や魅力を紹介しました。チヌと呼ばれ釣りでは人気のあるお魚である一方、同じタイ科のお魚でマダイに負けない美味しさなのに、色が黒いことからおめで“鯛”お魚として扱われることが少ない少し不遇な面もあるお魚だというエピソードも語られました。そして近年では海苔を食べる食害魚として深刻な漁業被害を与えていることが説明されました。その中で11月に開催された第10回Fish-1に出品されたJF岡山漁連の「岡山海の幸ブラック丼(黒鯛と黒海苔のなめろう丼、出汁茶漬けでもどうぞ)!!」について、「クロダイちゃんの身だけでなく、皮はチップスにして、アラは出汁に活用して余すことなく使い、クロダイちゃんに食べられている海苔も合わさって、とってもおいしかったです。」と語っていました。
続いてJF全漁連の馬田から「低利用魚」の言葉とJFグループが取り組んでいる魚食普及「漁師自慢の魚プライドフィッシュプロジェクト」について説明しました。「漁師さんにとって「低利用」はあっても「未利用」の魚はいません。練り製品や養殖魚の餌、肥料にも使われてきたし、干物や唐揚げなど食べ方を工夫して利用してきました。」と紹介しました。
次に調理実習体験です。岡山県産のクロダイと海苔を使った刺身とムニエル、あら煮、潮汁、おにぎりの調理体験をしました。ABC Cooking Studioの先生たちに教わりながら、調理が初めての隊員たちもみんなで協力して魚料理に挑戦しました。出来上がるとみんなで試食をしました。自分たちで作った魚料理なのでおいしさもひとしおです。隊員たちの多くがクロダイを食べたことがなく、初めての味にとてもおいしいかったと感想を頂きました。
そして最後に水産庁の吉川課長補佐から水産庁とさかなの日について説明しました。「おいしい魚を食べ続けるために水産資源の持続的利用の取り組みが大事。」「さかなの日は色々な人たちが協力している魚食普及の取り組みなので、毎月3~7日は魚を食べてね」と紹介しました。
最後に今日の総括の場では、各隊員から色々な発見や意見が出てきました。特に「人間の都合で低利用魚と呼ばれることは魚にとって差別されてるみたいでかわいそう」という声もありました。
隊員たちにとっても低利用魚がどんな魚か、どうやったら利用できるのか、たくさん考える良い機会になったと思います。隊員たちの中から低利用魚の画期的な活用方法が生まれることを期待しています!
(一社)SD BlueEarth・青い地球を育む会「さかなクン探求隊」の活動はこちら
本取組は、さかなクンを隊長とする「さかなクン探究隊」の海とお魚が大好きな小学生の仲間たちが自分の好きなテーマをとことん"探究"し、好きな伝え方で発表する創造型ワークショップで、約半年間11名の小学生が全7回のワークショップに参加して、海の環境と魚について学び・探求していく取り組みです。
第4回のテーマは「低利用魚」。よく「未利用魚」という言葉を聞きますが、低利用魚と未利用魚(低未利用魚)とはいったいどんなお魚なのか。聞いたことがある言葉なだけ、小学生隊員たちも興味津々でした。
まずは、隊長であるさかなクンから「低利用魚」とその名前で呼ばれているクロダイについて説明し、その特徴や魅力を紹介しました。チヌと呼ばれ釣りでは人気のあるお魚である一方、同じタイ科のお魚でマダイに負けない美味しさなのに、色が黒いことからおめで“鯛”お魚として扱われることが少ない少し不遇な面もあるお魚だというエピソードも語られました。そして近年では海苔を食べる食害魚として深刻な漁業被害を与えていることが説明されました。その中で11月に開催された第10回Fish-1に出品されたJF岡山漁連の「岡山海の幸ブラック丼(黒鯛と黒海苔のなめろう丼、出汁茶漬けでもどうぞ)!!」について、「クロダイちゃんの身だけでなく、皮はチップスにして、アラは出汁に活用して余すことなく使い、クロダイちゃんに食べられている海苔も合わさって、とってもおいしかったです。」と語っていました。
続いてJF全漁連の馬田から「低利用魚」の言葉とJFグループが取り組んでいる魚食普及「漁師自慢の魚プライドフィッシュプロジェクト」について説明しました。「漁師さんにとって「低利用」はあっても「未利用」の魚はいません。練り製品や養殖魚の餌、肥料にも使われてきたし、干物や唐揚げなど食べ方を工夫して利用してきました。」と紹介しました。
次に調理実習体験です。岡山県産のクロダイと海苔を使った刺身とムニエル、あら煮、潮汁、おにぎりの調理体験をしました。ABC Cooking Studioの先生たちに教わりながら、調理が初めての隊員たちもみんなで協力して魚料理に挑戦しました。出来上がるとみんなで試食をしました。自分たちで作った魚料理なのでおいしさもひとしおです。隊員たちの多くがクロダイを食べたことがなく、初めての味にとてもおいしいかったと感想を頂きました。
そして最後に水産庁の吉川課長補佐から水産庁とさかなの日について説明しました。「おいしい魚を食べ続けるために水産資源の持続的利用の取り組みが大事。」「さかなの日は色々な人たちが協力している魚食普及の取り組みなので、毎月3~7日は魚を食べてね」と紹介しました。
最後に今日の総括の場では、各隊員から色々な発見や意見が出てきました。特に「人間の都合で低利用魚と呼ばれることは魚にとって差別されてるみたいでかわいそう」という声もありました。
隊員たちにとっても低利用魚がどんな魚か、どうやったら利用できるのか、たくさん考える良い機会になったと思います。隊員たちの中から低利用魚の画期的な活用方法が生まれることを期待しています!
(一社)SD BlueEarth・青い地球を育む会「さかなクン探求隊」の活動はこちら
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さかなクンによる講演
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JF全漁連の馬田による講演
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使われた岡山県産クロダイと海苔
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調理体験の様子
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出来上がった料理(左からクロダイのムニエル、お刺身、おにぎり、あら煮)
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みんなでいただきます
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水産庁の吉川課長補佐による講演
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記念撮影
©SDBE・さかなクン