乳酸菌豊富な「ふなずし」は健康効果も優秀。
郷土料理「子まぶし」も定番の味のひとつ
湖国滋賀県を代表する郷土食といえば、「ふなずし」。その原料として特に珍重されるのはニゴロブナで、子持ちのメスは最高級品です。他にもゲンゴロウブナ・ギンブナなど、琵琶湖全域でたくさんのフナが漁獲されます。
ふなずしは、春先にかけて漁獲したフナのうろこや内臓を取り除いて塩漬けした後、梅雨の明ける土用の頃、炊いた米に漬け直し、半年くらいかけて発酵させます。チーズの様な濃厚な旨みが通をうならせる逸品ですが、「腹をこわしたらふなずしを食え」といわれるほど乳酸菌の宝庫であることから、近年その健康効果にも注目が集まっています。また、冬のフナは身がしまって甘みがあり、刺身や煮付けなどふなずし以外の食べ方でも存分に楽しめます。卵を持ち始めたフナの「子まぶし」も定番の郷土料理です。
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