大きいものは60cmにも達する、サケ科の琵琶湖固有種。
とろける味わいと程良い歯ごたえが楽しめます
大きいものは60cmに達するサケ科の琵琶湖固有種です。琵琶湖に注ぎ込む河川で冬にふ化した稚魚は初夏に琵琶湖へ下り、冷水層でコアユ・イサザ・エビなどを食べて3~4年成長した後、故郷の河川へ再び遡上し、卵を産んで一生を終えます。海と琵琶湖の違いはありますが、サケと同様の生活史を持つ魚が琵琶湖にいることは、あまり知られていません。
ビワマスの身の色は鮮やかなサーモンピンクで、旬の夏にはトロにも負けない上質な脂が全身に乗り、たいへん美味です。おススメは何と言っても、口の中でとろける味わいと程良い歯ごたえが楽しめるお刺身。ほかにも和洋を問わず、塩焼き・煮付け・寿司・エスカベージュ・ムニエルなどに。あらは味噌汁にしても絶品です。また、秋の産卵期を前にしたビワマスはアメノウオ(アメノイオ)と呼ばれ、これを炊き込んだアメノイオご飯は滋賀県の無形民俗文化財に選定されている郷土料理です。現在は10~11月が禁漁となるため、天然物を楽しめるのは9月までです。
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