水揚げ額、消費量ともに全国トップクラス。
郷土料理としても親しまれる名物魚
福島県に水揚げされる魚のなかで、年間の水揚げ額が最も高いのがカツオ。小名浜港は全国主要43港のなかでも水揚げ額で上位を誇ります。さらに福島市のカツオ消費量は全県庁所在地中、高知市に次ぐ2位(平成27年)と、福島県民に愛されている魚です。カツオが水揚げされる小名浜港・中之作港を抱えるいわき市ではカツオを食べる食文化が特に栄えていて、新鮮なカツオの刺身は祝い事のご馳走として欠かせない品。にんにくやしょうがを薬味にした生の刺身が定番ですが、最近では藁焼きたたきにしたものも人気です。また、油で焼いたあとにしょうが醤油につけた「焼きびたし」という郷土料理はご飯のおかずとして各家庭で親しまれています。保存がきくのも人気の理由です。
初夏から夏にかけて、北の海に向かうところを水揚げします。北上しながら餌を食べて育つカツオは徐々に脂がのり、季節に応じて味の変化が楽しめるのが魅力。さっぱりとした初カツオから、深みある豊かな味わいに変化していきます。
※クリックして拡大