高たんぱく・低カロリーで甘み成分はとらふぐ以上。
すべてが天然ものであることも、魅力のひとつ
「ふぐの王様」であるとらふぐに対し、「ふぐの女王」と呼ばれるまふぐ。とらふぐと違い養殖はされていないため、市場に出るすべてが天然ものです。他のふぐ類に多く見られるトゲがないことから、「ナメラフグ」とも呼ばれています。
白身魚のなかでも極めて脂質が少なく、高たんぱく・低カロリーなふぐ類。旨み成分のグルタミン酸やアスパラギン酸、独特な甘みを醸し出すグリシン、リジン、アラニンなどの成分を含みます。まふぐは、とらふぐの4倍以上のアスパラギン酸を含み、さらに甘み成分ではすべてがとらふぐ以上。「とらふぐに勝るとも劣らない」ともいわれる、自慢の魚です。
鮮度が重要視される一般の魚と違い、食べごろとなるのはイノシン酸が増加し肉が軟化する死後24時間から36時間ごろ。そのため多くのふぐ調理師は、さばいてからさらしを巻いて1日ほど寝かせ、旨みがたっぷり引き出されたところで調理します。繊維質で伸縮性のある身は独特の食感が魅力。濃厚でクリーミーな白子も絶品です。
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