速い潮の流れで鍛えられた体は
凝縮されたうま味と柔らかな身が特徴
通称「周防瀬戸」と呼ばれる山口県南東部の瀬戸内海は、入り組んだ地形が特徴です。複雑な潮の流れの影響を受けた海は栄養が豊富で、多くの魚の好漁場。豊富なえさを食べ、流れの速い潮の中で育った山口のまだこは足が鍛えられ、太く柔らかな身は味も抜群です。
刺身やマリネ、たこしゃぶなど、味わい方はさまざま。甘さと旨みが詰まった身は、茹でるとぷりぷりの食感が引き立ちます。生だこをぶつ切りにし、酒と砂糖で水分がなくなるまで煮る郷土料理「桜煮」もおすすめ。古くから各家庭で作られる「干しだこ」は、たこめしにしたり、小さく切ってアルミはくの上で焼いて食べます。旨みが凝縮された身は、噛めば噛むほど旨みが増し絶品です。
山口のまだこはアミノ酸の一種であるタウリンを多く含むのが特徴。タウリンには、高血圧が原因となる血管障害の予防や、コレステロールの体外排出、肝臓の機能を高める作用などがあるといわれています。
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