石川県では「柳八目」と呼ばれるウスメバル。
祝い事にも使用され、親しまれます
パッチリした目が特徴的なメバル、和名の由来は、大きな目が張り出していること(目張)からきていると言われています。メバルの仲間を、石川県では「八目(ハチメ)」と呼んでいます。
メバルの仲間は日本近海に30種類ほどいますが、石川県で「柳八目(ヤナギバチメ)」と呼ばれているウスメバルは、県内でもっともポピュラーなメバルの1つです。ニシンやサワラは全国的に春告魚として知られていますが、石川県で春告魚と言えば柳八目もそのひとつ。祝い事が多い春に旬を迎えることもあり、脂がのった旬の柳八目は鯛より好む人も多く、20cm前後の柳八目は一度食べたら忘れられないおいしさです。身離れがよく、小骨が少ないため子どもからお年寄りまで親しみやすいことも魅力。旨みのある白身は上品な味でクセがなく、唐揚げや塩焼き、南蛮漬けなど幅広い方法で調理されています。中でも柳八目とともに旬を迎えるタケノコとワカメを一緒に煮付けたものは絶品です。
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