11月17日(日)、日比谷公園にて、「第7回Fish-1グランプリ」(「第5回ジャパン・フィッシャーマンズ・フェスティバル2019」内)を開催しました!フェスティバル全体の来場者数は4日間で、のべ約17万人、Fish-1グランプリ開催日の17日は、なんと昨年よりも多い約6.5万人を記録。当グランプリも7回目を迎え、数々のお料理のクオリティも、お客様からの注目度もますます高まっています!
会場には、オープン前からお客様が続々と集まり、グランプリへの関心と期待の高さが感じられました。そして10時を迎え、ついに開場です。お目当てのお料理を楽しむ声があちこちから聞こえだした頃、ステージではオープニングセレモニーがスタートしました。まずは国産水産物流通促進センター代表機関の公益社団法人日本水産資源保護協会 髙橋 正征 会長、そして、主催者の同センター 構成員 全国漁業協同組合連合会 大森 敏弘 代表理事専務 からご挨拶をさせていただきました。続いて、ご来賓のジャパン・フィッシャーマンズ・フェスティバルの主催者である株式会社産業経済新聞社 鈴木 裕一 上席執行役員からご挨拶を頂戴し、そしてFish-1グランプリ審査委員の紹介の後、中島 貞治 審査委員長の開会宣言で、年に一度の祭典が幕を開けました!
全国の漁師たちが誇りをもってお届けするお魚料理の数々を、気持ちの良い青空のもとで堪能できる年に1度の機会。魚を知り尽くした “魚のプロ” ならではの調理方法や工夫で仕立てられた逸品ぞろい。中には、普段は東京では流通しない魚種を使った、ココでしか味わうことのできないお料理も。さらに近年は、自然環境や水産資源の保全につながるアイデアを凝らした漁法や養殖方法、水産加工技術のほか、震災復興や水産施策、漁業者の取り組みについて、気軽に楽しく、おいしく学べる機会にもなっています。
お魚が大好きな子どもたちの「さかなク~ン!」という声に呼ばれ、ステージには、JF全漁連魚食普及推進委員の さかなクンが登場!知っているようで知らない、不思議な特徴を持つお魚を色鮮やかに描きながらのクイズショーがはじまります。楽しいトークと、元気いっぱいの子どもたちの声。その場で完成されたイラストのプレゼントもあり、お魚ファンも大満足のショーとなりました。
ステージはその後、水産・海洋高校生が地元漁業者や企業などと連携して商品開発等に取り組んだ活動の紹介や、水産資源と海にやさしい“持続可能な漁業”の推進をする「マリン・エコラベル・ジャパン」の活動報告へと続きます。そしていよいよ令和初の真打として注目を集める 瀧川 鯉斗 師匠による「おさかな落語」の公演へ。生け簀に泳ぐ鯛たちの軽妙な掛け合いが楽しい、当イベントならではの作品でした。子どもも大人も夢中になったのは、「魚の国のしあわせプロジェクト実証事業団体の活動」として展開されている、中部水産株式会社 神谷 友成 顧問による「魚と肉の脂についてと、耳石ハンター ゲーム」。魚の “お頭” から「耳石」と呼ばれる器官を探すという、食べるおいしさと集める楽しさが一緒になったアイデアに多くの方が感心していました。
また、会場には本物のウミガメの赤ちゃんやエイ、ヒトデやタコなどに触れることができるタッチプールもあり、子どもたちは驚いたり可愛がったり、興味津々で手を伸ばしていました。
さらに、お料理の購入でもらえるスタンプを集めると手巻き寿司用ののりがもらえる新企画、スタンプラリーも大好評をいただきました!
秋の日比谷を彩る魚の祭典、第7回Fish-1グランプリ。ついにコンテストの結果発表です。
プライドフィッシュ料理コンテスト グランプリに輝いたのは、JFやまがた「庄内浜産 おさしみ鮭とイクラ漬け丼」。栄養をたっぷりと蓄えた旬の天然秋鮭の魅力を、余すことなく堪能できる逸品です。脂のりのよい身、豪快に盛り付けたイクラ、そしてカリっと香ばしく揚げられた皮。素材のすべてを味わい尽くすことができる、見てよし食べてよしのお料理でした。初エントリーから苦節4年。念願のグランプリ獲得にスタッフのみなさまは歓喜に沸いていました。
準グランプリは、JF大島(JF福井漁連)「ふくいサーモンユッケ丼」。低水温環境という、福井の海の特性を活かして養殖したサーモンを、秘伝のタレでユッケに。もっちりとした身と甘辛いタレが絶妙にマッチして、白いご飯が止まりません!
国産魚ファストフィッシュ商品コンテスト グランプリは、長崎/(有)丸徳水産「食べる磯焼け対策!!そう介のメンチカツ」。海藻類を主食とし、磯焼けの原因の一つに上げられる“そう介(正式名称イスズミ)”で臭みの強い魚ながら、見事な加工技術で有効活用。おかずに、おやつに、ついつい手が伸びる絶妙な味わいです。準グランプリは、宮城/(株)石巻フーズ「三陸産塩ダレ鱈ガツ」。ガツ(胃袋)のクニュっとした独特の食感、噛めば噛むほど味が出てくる、真鱈の胃袋を使った一品です。
安心・安全なおいしい魚をみなさんの食卓へお届けすること。そして、漁師自慢の魚や水産加工品をみなさんが笑顔で食べてくださること。このふたつが揃えば、日本の魚食はもっと豊かに、ますますおいしくなると信じて、私たちはこれからも活動を続けていきます。
今後とも、漁師自慢の魚「プライドフィッシュ」と手軽でおいしい「ファストフィッシュ」にご期待ください!
<漁師自慢の魚 プライドフィッシュ料理コンテスト>
全国水産卸協会会長賞
JF岡山漁連岡山若のりとヒラの旨辛天丼
小骨の多さから県外へは流通しない「ヒラ」。丁寧な骨切りで仕込まれたその天ぷらは、まるで高級白身。ふんわりとした食感、味わいは淡白にして上品ながら、しっかりと芯のある深い旨味が印象的です。“身”と呼びたいほど肉厚で風味豊かな「岡山若のり」の天ぷらも美味。
※写真はイメージです。
<地域を元気にする 国産魚ファストフィッシュ商品コンテスト>
グランプリ
長崎:有限会社丸徳水産食べる磯焼け対策!! そう介のメンチカツ
駆除の対象であり、また食材としての活用もされてこなかった魚であるイスズミを見事に調理。白身魚ならではの上品な味わいと、ムッチリとした食感を堪能できるメンチカツになりました。おかずにもおつまみにも合う、しっかりとした味付けもうれしい一品です。
※写真はイメージです。
準グランプリ
宮城:株式会社石巻フーズ三陸産塩ダレ鱈ガツ
三陸で獲れた良質な真鱈の胃袋を、あと引く塩だれで味付けした一品。クニュッ、コリコリッとした独特の食感も面白く、思わず箸が伸びてしまいます。晩酌のおともにピッタリなだけでなく、白ご飯に乗せていただいてもおいしくいただけそうです。
※写真はイメージです。
全国水産卸協会会長賞
愛知:株式会社えびせんべいの里えび姿
パリッと気持ちのいい歯ごたえ、そのあとに続く豊かな香り、そして深い味わい。五感のすべてを喜ばせてくれるえびせんべい。まるで採れたての海老そのものを食べているかのよう。その秘密は、殻ごと使う高度な製法と素材の鮮度。一度食べたら忘れられないおいしさです。
※写真はイメージです。
大日本水産会会長賞
千葉:有限会社アルガマリーナ鯖燻アヒージョ‐パスタ‐
燻製ならではの香ばしいフレーバーと、脂の乗った鯖の濃厚な旨味が調和。ごく少量でも、驚くほどの風味が口いっぱいに広がります。ワインはもちろん、日本酒や焼酎にも合わせたくなりました。パスタのほか、お茶漬けやチャーハンなどの絶妙なアクセントとしても活躍しそう!
※写真はイメージです。
全国漁業協同組合連合会会長賞
長崎:JF有川町さんまとじゃがのトマトソース煮
地元産のおいしいさんまにこだわって作り上げた、至高の品。骨まで食べられるようにじっくりと煮込まれたさんまは、トマトの酸味によって、さらに旨味がアップ。それらのエキスがしみ込んだじゃがいもも、素晴らしい味わいに仕上がっていました。
※写真はイメージです。
第5回ジャパン・フィッシャーマンズ・フェスティバル詳細についてはこちら