11月27日(日)、日比谷公園にて「第8回Fish-1グランプリ」(「第9回ご当地鍋フェスティバル@日比谷公園」内)を開催しました!会場には約2万人ものお魚はファンにご来場いただきました。2013年度から2019年度まで、日本の魚食の推進を目指して毎年開催してきた本グランプリ。コロナ禍に際し2度に渡る「おうちでFish-1グランプリ-ONLINE-」を経て、3年ぶりのリアル開催となりました。“常連”のお客様、今回が初めてのお客様など、多くの方々にお魚料理を楽しんでいただきました。
待ち望んだ開催を祝福するかのような秋晴れの下、オープニングセレモニーがスタート。まず、当グランプリの主催者である国産水産物流通促進センター構成員 全国漁業協同組合連合会 坂本 雅信 代表理事会長から挨拶がありました。続いて、来賓として林 芳正 外務大臣と石破 茂 元農林水産大臣からお言葉をいただいた後、当グランプリ審査委員会 中嶋 貞治 審査委員長により開会を宣言し、漁師たちの熱い祭典が日比谷公園に舞い戻ってきました!
開場と同時に、プライドフィッシュ、国産水産物加工品コンテストのブースは大賑わい!ご家族連れはもちろん、海外からのお客様もたくさん来られ、以前の賑わいを取り戻しているようでした。普段あまり魚を食べない方にも召し上がりやすいよう、お料理にはそれぞれ魚の臭みや骨の食べにくさを感じさせない工夫が凝らされています。もちろん、魚の素材本来の旨みや甘み、栄養素を活かすのがプロの腕の見せ所。一人でも多くの人に魚の魅力を知ってもらい、日々の食卓に取り入れてほしい、という漁師たちの熱い思いがかたちになったものばかりでした。
ステージではまず、会場のお子さまに向けた企画を開催。魚の生態やおいしい食べ方、その住処である海を守るための方法について一緒に考えました。水産庁長官による任命を受けた「お魚かたりべ」の早武 忠利さん親子による息ぴったりのほほえましいステージショーが繰り広げられ、会場にも笑顔があふれました。来場されたお子さまには4種類の海の生き物ぬり絵もプレゼント。またタッチプールでは実際に海の生き物に触れて、距離を縮めました。
次のステージではAKB48の「お料理選抜候補生」からのお魚が大好きな、岩立沙穂さん、篠崎彩奈さん、清水麻璃亜さん、谷口めぐさん、橋本陽菜さん、福岡聖菜さんの6名が登場!彼女たちの専属Dr.であり、本グランプリ審査委員を務める馬渕知子医師も登壇し、トークショー&ミニライブが開催されました。お料理が得意なメンバーということで、好きな魚料理や得意な魚料理、それらに含まれる栄養素・美容成分について華やかなトークが繰り広げられました。トークショーの後には、待ちに待ったミニライブパフォーマンス!ラストの曲ではなんと「おさかな天国」が披露され、「さかなさかなさかな~♪さかな~を食べ~ると~♪」のメロディーに合わせたかわいらしいダンスに、子どもから大人まで会場が一体となって盛り上がりました!
続いて、当グランプリの大定番である、さかなクンが登場すると、会場のお子さまたちから大きな声援があがりました。「さかなの日アンバサダー」任命式が行われ、水産庁 神谷 崇 長官からさかなクンに任命状とタスキが手渡され、魚食普及にかける意気込みを語りました。「さかなの日」は、官民協働の新たな魚食普及の取り組みで、みんなでおいしく魚を食べることが、SDGs の「持続可能な生産消費形態を確保する」(目標 12)につながります。
その後は、さかなクンによる「さかなの日トークイベント」が行われ、水産庁加工流通課 五十嵐麻衣子課長と一緒に「さかなの日」について紹介しました。また、さかなクンがステージで描く絵を見て、「はい!はーい!」と多くの子どもたちの手が上がります。大人よりも魚の種類に詳しいのでは⁉と思うほど、魚が大好きなちびっこ博士たちでした!
さらにその後は、「さかなの日」の取組事例として、くら寿司の皆さんによる特別出前授業「おすしで学ぶSDGs」が開催されました!魚の数や漁師の数が減少する今、お寿司が食べられなくなる未来を防ぐべく、海で獲れるけれどもなかなか食用にならない「低利用魚」についてクイズを使いながら楽しく学びました。
会場内では、巨大マグロとのフォトスポットや、「さかなの日」のプチ出前授業といった体験ブースの他に、勝浦カッピーやキユーピー、だんどり~にゃといったゆるキャラも会場を賑わせました。また、復興・地魚PRブースでは、若手漁師の団体JF全国漁青連による貝3種盛の販売や、JF福島漁連による常磐もののヒラメとメヒカリの唐揚げ、第22回シーフード料理コンクールで最優秀賞を受賞した料理の試食販売などが行われました。
3年ぶりに、日比谷公園に磯の香りが戻ってきた第8回Fish-1グランプリ。いよいよ、漁師の皆さんが力を出し合ったコンテストの結果発表です。プライドフィッシュ料理コンテスト グランプリに輝いたのは、JFやまがたの「庄内浜の天然プライド鮨」。素材の旨みを引き出す繊細な味付けがされた、贅沢なお寿司6貫で、第7回開催に続く連覇を達成しました。準グランプリは、JF兵庫漁連の「ハモカツ丼」。「揚げ」の調理法によって、ハモの上品な白身の旨みを引き出し、多くのお客様にインパクトを与えました!
国産水産物加工品コンテスト グランプリは、JF千葉漁連の「銚子つりきんめ煮炙りの炊込みご飯」。金目鯛の旨みと甘み・香ばしさがお米と一体化し、箸が止まらないひと品です。準グランプリに輝いた、JFあきたの「海恋コロッケ(揚げかまぼこ)」は、地元ハタハタと国産タラを合わせたすり身がとっても優しい味わい。老若男女に愛されるおいしさでした。
日本でとれる魚のおいしさを、一人でも多くの人へ。プライドフィッシュ料理コンテスト、国産水産物加工品コンテストの両取り組みは、これからも精力的に活動を続けていきます。今後とも、漁師自慢の魚「プライドフィッシュ」と国産水産物を加工した創意工夫にあふれる品々、そして日本全国津々浦々の魚たちをどうぞよろしくお願いします!!
<漁師自慢の魚 プライドフィッシュ料理コンテスト>
全国水産卸協会会長賞
JF佐賀有明海佐賀海苔チーズケーキ
海苔がスイーツに⁉と一瞬びっくりする組み合わせですが、乳製品との相性はバッチリ。チーズとレモンのさっぱりと爽やかな酸味、まろやかなチーズのコクが、磯の香りを引き立てます。添えられたスティック状の海苔の乾パンはぱりっと香ばしく、上品な海苔の風味が感じられました。下にはサクサクのビスケットが潜んでおり、食感も楽しいスイーツです。
※写真はイメージです。
<もっと気軽に! 国産水産物加工品コンテスト>
グランプリ
JF千葉漁連銚子つりきんめ煮炙りの炊込みご飯
醬油ベースの甘辛い特製ダレで煮つけた金目鯛を、さらに「炙る」ことで香ばしさをプラス。本来は丼用の商品ですが、今日は一工夫加えた炊き込みご飯に。ごはんと一緒に炊き込むことで、金目鯛特有の上品な旨みと香ばしさがしっかりとお米に移り、見事に一体化したごちそうになっていました。湯煎で簡単に調理ができるのも嬉しいポイント。なかなか食卓にあがらない高級魚を、手軽かつ存分に味わえるひと品です。
※写真はイメージです。
準グランプリ
JFあきた海恋コロッケ(揚げかまぼこ)
衣はさっくり、中はぷりっ、もっちりとした食感が楽しいひと品。かまぼこには秋田名物ハタハタを国産のタラと合わせたすり身が使われており、魚の風味と旨みがしっかり味わえます。白ごはんのお供や、ビールのお供に最高です。野菜も一緒に練りこんでいるので、栄養価も抜群。お子さんの3時のおやつにもピッタリな万能選手です。
※写真はイメージです。
大日本水産会会長賞
JF長崎漁連ぶりまる(ハンバーグ)
魚が苦手なお子さんでも食べられるようにと試行錯誤を重ね、考案されたひと品。ほおばると、ぶりの旨みと甘み、ジューシーな肉汁があふれ出します。パサつきや臭みは一切なく、食感は完全にハンバーグ。夕食のおかずにはもちろん、冷めてもおいしさが続くので、お弁当のおかずにもおすすめです。
※写真はイメージです。
全国水産卸協会会長賞
JF徳島漁連すじ青のり入りかき揚げ(そば)
徳島県の一級河川・吉野川でとれる最高級のすじ青のりと地元の野菜をふんだんに使用したかき揚げをさくっとかじると、エレガントな磯の風味と野菜の甘みが口いっぱいに広がります。そこに、温かいお蕎麦をすすりつつ、出汁をすってやわらかくなったかき揚げをじゅわっと一口。思わず、日本人でよかった!と叫びたくなる味わいです。
※写真はイメージです。
全国漁業協同組合連合会会長賞
JF枕崎市ブエンマンのかつおぼっと(ジャーキー)
硬すぎず食べやすいジャーキーは、噛めば噛むほどにかつおの旨みが感じられます。つい手が止まらなくなりますが、大丈夫。地元・枕崎市の緑茶を使用しており、抗酸化作用があるポリフェノールがたっぷり入っています。さらにかつお由来の機能性分(ミネラル・ビタミン)を豊富に含んだ、とても身体に優しい晩酌のおともです。
※写真はイメージです。
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