漁獲量は全国でもトップレベル。
身はもちろん、頭からダシをとったスープも必見
宮崎県は、全国でもトップクラスのシイラ漁獲量を誇ります。外国で人気が高く、特にハワイでは「マヒマヒ」の名前で高級魚として知られています。成長の早い魚で、秋に30~40㎝だったものが翌春には2倍の70cmほどになり、1年もすれば1m以上にもなります。諸説ありますが、「粃(しいな)」(もみの中に身が入っていないもの)のように、皮がかたく肉がうすいことから「シイラ」と言われるようになった、と言われています。
シイラは特徴的な頭部を持ち、オスは成長するにつれて突き出るように大きくなります。
シイラの水揚げは多いものの、鮮度が落ちやすいことや、加工技術が乏しいこともあり、未加工のまま、安価で県外に出荷されていました。宮崎県では、そんなシイラに付加価値を付けるべく、様々な取組を実施しています。漁獲したシイラの鮮度を維持するため、氷よりも効率的に冷やすことが出来る「海水冷却装置」を船に備えたり、宮崎県水産物ブランド認証品として、地元特産の焼酎の粕に麹を加えて熟成させた漬け床に、シイラの切り身を漬け込んだ「宮崎焼酎もろみ漬け(シイラ)」の商品開発、販売する等を進めています。
淡白でさっぱりとした身は、油との相性が特によく、天ぷらやフライ、ムニエルなどさまざまな料理に扱われます。大きな頭を解体して塩茹でにしてつくるスープは絶品です。また、宮崎県南部の特産品である「揚げかまぼこ(通称:「天ぷら」)」の原料としても使われています。
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