とろけるような白身の、深く濃く、そして甘い旨味。
島根が誇る、深海の赤い宝石を堪能したい
体が赤く正式名称は「アカムツ」という名ですが、口の中が黒いことから、日本海側では山形県以西、太平洋側では九州の一部地域で「ノドグロ」とも呼ばれていました。これが一般化し、現在では全国規模へと広がっています。 昭和30年代まで、ノドグロはあまり人気のない魚でしたが、近年はマダイやヒラメ、トラフグにも負けない高級魚として珍重されています。その魅力は、見事な脂の乗り。「白身魚のトロ」とも言われる身は、まるでとろけるよう。旨味は深く濃く、そして甘い。年間を通して美味しい魚ですが、特に脂が最も乗った秋のノドグロは特におすすめ。食べた人を魅了し、賞賛される味わいです。
一般には煮付け、焼きものでいただくことが多いですが、やはり極めつけは刺身。特に、皮の部分を湯引きで仕立てる「松笠造り」は至極の味わいです。一口食べれば、誰もが唸ってしまうことでしょう。
浜田市では、ノドグロを市の魚に選定しています。「浜田市水産物ブランド化戦略会議」に加盟の沖合底びき船により、8月から翌年5月までに漁獲された80g以上の新鮮なノドグロを「どんちっちノドグロ」としてブランド化。ノドグロが、地域活性化のシンボルとして活躍しています。
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