祝いの席には欠かせない縁起物。
あふれ出るうま味成分とプリプリ食感はまさに絶品
鹿島灘の沿岸で獲れるはまぐりは、外洋性のはまぐりです。標準和名を「チョウセンハマグリ」と言い、輸入はまぐりと混同されやすいことが悩みでした。そこで平成7年1月から、鹿島灘漁業権共有組合連合会(大洗町・鹿島灘・はさきの3漁協)が中心となり「鹿島灘はまぐり」と命名。ブランド化されています。また、茨城県の「春のさかな」として、県を代表する魚介類にも選定されています。
貝殻の大きさやちょうつがいの形は、それぞれ異なります。一度外してしまうと他の殻とは決して合わないことから、結婚式や正月、雛祭りなどのおめでたい席に欠かせない食材です。
はまぐりには、うま味成分のひとつであるコハク酸が豊富。代表的な料理は潮汁、焼きはま、酒蒸しなど。潮汁を作るときは、水から煮出すことがコツ。焼きはまは、焼きすぎないことがポイントです。また、ちょうつがいの外側にある黒い突起(靱帯)を切っておくと、熱を加えたとき口が開かないため、うま味成分を多く含んだ汁が流れ出すのを防ぐことができます。鹿島灘地区では、お肉の代わりにはまぐりを使った「はまぐりカレー」が古くから親しまれています。
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