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茨城県

茨城のこうなご


旬:3~5月

漁獲時期が短い、春の風物詩。
新鮮なまま加工した釜揚げやちりめんが絶品

プライドストーリー

現代人に不足しがちなカルシウムや鉄分が豊富。
春にしか食べられない、茨城の春の味

 「こうなご」とは、いかなごの稚仔魚のことです。1~2月ごろに仙台湾で生まれ、早春に冷水に乗り茨城県にやってきます。3月ごろには体長は2cmほどとなり、漁獲対象となります。
 見た目はしらすによく似た透き通った体をしていて、表層を群れで泳いでいるところを、しらす同様に船曳網で漁獲します。4月には体長約3cm、8月には約10cmほどまで成長しますが、体長7cm以上のものは「メロード」と呼ばれ、あまり食用には出回りません。さらに、夏期になり水温が上昇すると、水深20~40m付近の粗砂や砂礫の底質域で砂に潜って夏眠するという変わった習性を持っています。そのためこうなごは、春にしか漁獲されない、春の風物詩なのです。
 カルシウムや鉄分を多く含み、骨の生成に欠かせないリンやそれらの吸収を助ける働きのあるビタミンDも豊富。水揚げ後すぐに塩茹でした「釜揚げ」や、干した「ちりめん」にされ、最もおいしい季節である春に、獲れたての新物が出回ります。

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水揚げ漁港や漁法

県内の漁協で広く漁獲され
県民に親しまれています

 こうなごは、船曳網漁業で漁獲されますが、水揚げが多いのは、平潟、大津、久慈町、久慈浜丸小、大洗町の5漁協になります。
 こうなご漁はしらす漁と同様1隻の船で網を曳く1艘曳きです。1艘曳きの方がこうなごの魚体をいためず、鮮度が良いまま水揚げすることができます。
 また、漁業者は資源を守るため、時節毎の投網開始時間等を設定するとともに漁獲量を制限して、操業しています。

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