古くから習慣として根付くほど
日本人に親しまれています
牡蠣の名産地として全国的に有名な広島ですが、実はチヌ(クロダイ)の水揚げ量も日本一。浅海で漁獲され、漁業者はもちろん遊漁者にも親しまれる人気の魚です。クロダイは、全国各地で呼ばれ方が異なりますが、西日本では「チヌ」と呼ばれます。6世紀ごろ、大阪南部の和泉の国は「茅渟(ちぬ)の国」、その沖の和泉灘は「茅渟(ちぬ)の海」と呼ばれており、その海域でクロダイが多く漁獲されていたことからこの名前が定着したといわれています。今ではチヌは「日本人の心の魚」とも呼ばれるほど、多くの人々に愛され親しまれる魚です。
クロダイは、低脂肪・低カロリーでしかも高タンパクであり、健康によい食品です。また皮に多く含まれているビタミンAには目や皮膚、粘膜などの健康維持に効果があるといわれています。広島県では古くから、産後3日以内の母親にチヌを食べさせる習慣があります。「黒い魚は毒消しになる」「血液の循環がよくなり、母乳がよく出る」などといわれ、県内の一部地域では今でも続けられています。
広島のチヌ(クロダイ)は、消費拡大や流通促進を目指して備後圏域の沿岸4市(広島県福山市、尾道市、三原市、岡山県笠岡市)、漁業関係団体と道の駅等が連携して豊かな水産物を広める「備後フィッシュ」プロジェクトでも取り上げられています。「備後フィッシュ」ではFacebookを通じて情報発信しております。
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