産卵を控え、栄養をたっぷりと蓄えたタイは体を桜色に染めます!
お祝いごとのときには広島の伝統料理「タイ素麺」をご賞味あれ!
広島の海は、因島、江田島、宮島等142もの島々に囲まれており、山や島から流れ出た栄養が川を伝って、海へと流れてきます。また、広島の海、安芸灘、広島湾、備後灘は平均水深25m前後の浅い海であるため、タイの餌となるプランクトンや小エビ、カニ等が豊富に育つ環境にあります。そして、来島海峡等の島々の間を通る潮流は、潮の干満の差により速い海流が生まれ、そこを泳ぎ回る“広島桜ダイ”は身が引き締まり、旨みが凝縮されています。
昔から広島の漁師の話で、梅雨までの春の季節(3月~5月)は海水が綺麗でタイが豊富なエサを食べてよく育ち、旬な季節といわれています。3月頃に暖流が流入しはじめ、海水温が上がってくると、周辺の海域で越冬したタイが産卵のため、瀬戸内海へ入り込んできます。そして、産卵を控え、体内に栄養をたっぷりと蓄えたタイは体を桜色に染め、春の桜が咲く季節が一番美味しいことから「桜ダイ」と呼ばれます。
広島県では、お祝いごと等の際には「めでタイ」の語呂合わせで、タイを食す習慣が古くからあり、「細く長く続くように」との願いをこめて、地元の伝統料理である「タイ素麺(そうめん)」を食べることも多いです。
広島桜ダイは、消費拡大や流通促進を目指して備後圏域の沿岸4市(広島県福山市、尾道市、三原市、岡山県笠岡市)、漁業関係団体と道の駅等が連携して豊かな水産物を広める「備後フィッシュ」プロジェクトでも取り上げられています。「備後フィッシュ」ではFacebookを通じて情報発信しております。
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