一度は減少した資源を、地道な努力で回復。
県内全域で漁獲される自慢の冬の味覚
夏場にエサを食べて栄養を蓄え、冬場は海底にこもる習性があるワタリガニ。夜行性のため、月夜の晩はじっと動かず、闇夜に活動してエサを食べます。春から夏にかけて生まれ、9月いっぱいまでに合計12~13回の脱皮を繰り返します。脱皮の途中はまだ身が締まっていませんが、冬になり水温が下がると脱皮をしなくなり、身が締まり味が濃厚になります。年が明けるとメスは子を持ちおいしくなり、値段が上がります。
昭和40年代の半ばごろ、ワタリガニ資源が急速に減少しました。大切な資源を維持するため、放流による資源回復の声が高まり、人口種苗の生産技術と放流技術の開発研究を開始。現在では、毎年約300万匹の稚ガニが放流されています。
広島のワタリガニは、消費拡大や流通促進を目指して備後圏域の沿岸4市(広島県福山市、尾道市、三原市、岡山県笠岡市)、漁業関係団体と道の駅等が連携して豊かな水産物を広める「備後フィッシュ」プロジェクトでも取り上げられています。「備後フィッシュ」ではFacebookを通じて情報発信しております。
○「備後フィッシュ」のFacebook
※クリックして拡大