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徳島県

阿波とくしまの
アシアカエビ


旬:12~1月

見た目麗しく、殻柔らかで、甘味あり。
三拍子そろった知る人ぞ知る阿波の食材

プライドストーリー

クルマエビに引けをとらない味ですが、お買い得。
赤い脚がかわいいアシアカエビ

 足がきれいな赤色をしていることから「足赤(アシアカ)」と呼ばれています。本当の名前は「クマエビ」で、その名の由来は獰猛な性質を熊に例えた、脚の紅白模様が歌舞伎の隈取りのように見えるなど、諸説が唱えられています。クルマエビ科に属し、味はクルマエビに引けをとりませんが、クルマエビに比べてお値段はお手頃。アシアカを多く漁獲する徳島市漁協では、「レッドソックス」と名付け、活きのまま全国へ発送しています。一部は高鮮度のまま冷凍し、ブロックや真空パックで販売。冷凍品でも、加熱するとおいしく召し上がっていただくことができます。
 赤く見える足と体を包む殻全体は、熱を加えるとますます赤くなり、身の純白との対比が際だちます。刺身はもちろん、塩焼や甘煮、天ぷら、フライと幅広い料理にマッチ。どんな食べ方をしてもアシアカの持つ甘みの虜になるでしょう。
 アシアカの寿命は1年あまり。6~8月に生まれたら、9~12月には若エビとして漁獲され、翌6~8月に親エビに。その後、産卵を終えて徐々にその生涯を終えます。主要漁場である紀伊水道では、10~12月の期間に年間漁獲量の大部分が水揚げされます。その後、翌8月ごろまでも少しずつですが漁獲が続きます。
 近年、アシアカの漁獲量は増加傾向にあります。これは、徳島県沿岸の海水温が徐々に上昇していることや、稚エビの隠れ家となるアマモ場が増えていることなど、アシアカがより生息しやすい環境が整いつつあるためだと考えられます。

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水揚げ漁港や漁法

アシアカの性質を利用して
昼間と夜間で違う漁法で漁獲します

 徳島県沿岸では主に、紀伊水道の水深30~50mの砂泥底に多く生息しています。紀伊水道は泥の海底が広がっているうえ、黒潮の影響を受けて冬でも水温が暖かく、南方系の生物であるアシアカの生息に適した環境。水温の低下する冬は、北に位置する播磨灘では生息が難しく、紀伊水道に避寒・越冬のために回遊してくるといわれています。
 漁獲に使うのは、「板びき」と「マンガ」という2種類の底びき網。アシアカは、昼間は砂泥底に潜んで過ごし、夜になると這い出て索餌活動を行うとされています。この性質を利用し、「板びき」では夜間、網の入口にある「エビ起こし」というチェーンで海底を叩くことでエビを驚かせ、砂泥底からとび出てきたものを網に入れて漁獲します。一方「マンガ」では、昼間にソリのついた鉄製の枠(マンガ)を曳航し、泥中で眠っているアシアカを爪で掘り起こして網に入れ、漁獲します。
 徳島県沿岸は全国的に見てもアシアカの宝庫。紀伊水道の多くの漁協に水揚げされますが、なかでもマンガの漁を行う徳島市漁協と小松島漁協でまとまった水揚がみられるほか、阿南市の椿泊漁協も一大産地です。

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