黒潮の流れが連れてくる、初鰹と戻り鰹。
とびきり新鮮なカツオを、釣ったその日に味わえる
高知県は全国一のカツオ消費県で、一人あたりの消費量は全国平均の5倍以上。とりわけ、「目に青葉 山ホトトギス 初ガツオ」と言われるように 昔から春から初夏にかけての初カツオを好んで食します。
「土佐さが日戻り鰹」は名前の通り、釣ったその日に水揚げされたカツオをその日のうちに食べる鮮度バツグンの贅沢な逸品です。土佐さが(高知県幡多郡黒潮町)では、土佐湾岸近くまで流れ込む豊かな黒潮の流れが、春は初鰹、秋は戻り鰹の群れを連れてきます。それを地元漁師がプロの腕で一尾一尾丁寧に釣り上げ、すぐに漁港へと持ち帰ります。そんなとびきり新鮮なカツオはモチモチした食感が特徴で、古くから港町の味として親しまれてきました。
新鮮な刺身や有名な藁焼きタタキは、この場所でしか味わえない究極の味。はらぼ(腹の皮)やチチコ(心臓)は塩焼きし、骨などは筍の出汁として使用するなど、捨てる部位がないほどです。また、土佐さがに流れ込む新鮮な黒潮からは極上の「天日塩」が作られますが、その塩でつくった塩タタキも絶品です。加えて、2008年~2009年に高知大学と連携して黒潮町が行った調査では、日戻り鰹にはカルノシン、アンセリン、ヒスチジンなど抗疲労効果や食欲抑制の効果があることが分かりました。
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