さまざまな呼び名で県民に親しまれる
鳥取が誇る冬の味覚の代表格
「松葉がに」とは、山陰地方における成長した雄ズワイガニの名称で、雌雄含めての総称として使われることもあります。また、さらに細かい名称も存在します。例えば、メスのズワイガニのことを「親がに」や「子持ちがに」、「セコがに」。脱皮して間もない雄は「若松葉がに」。このように、ズワイガニはさまざまな呼び名で鳥取県民に親しまれており、県外でも高い評判を得ています。
「松葉がに」という名のいわれには諸説あります。細長い脚の形や足の肉が松葉のように見えるという説、カニの脚の殻を剥いで、水につけると松葉のように広がるからという説。他にも、漁師が浜で大鍋を据え松葉を集めて燃やしたからだとも言われています。
殻にびっしり詰まった身を頬張ると心地よい弾力があり、それでいて味は淡白で上品。その特長である濃厚な甘みは、茹でても焼いてもおいしく楽しめます。
2015年秋には新しいブランド「五輝星」が誕生しました。鳥取県産松葉がにの中でも、①大きさ:甲幅13.5cm以上、②重さ:1.2kg以上、③完全な形、④鮮やかな色合い、⑤ぎっしりと詰まった身入りの5つの基準をクリアした、優れたものだけが「五輝星」の名を与えられます。身入りの良さ、身の弾力、そして上品で深い甘みが自慢の「五輝星」は、まさに鳥取が誇る冬の味覚の王者です。
※重量の基準については、市場での販売時点(生)です。
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