毎年2月下旬頃になると、春を告げるイカナゴ漁が始まり、港や街が活気づきます!
地元で愛されている「くぎ煮」を炊く香りが街中に広がります!
西日本で全長3~5センチの小さなサイズは「シンコ(新子)」と呼ばれ、地元の郷土料理である醤油と砂糖で甘辛く炊いた「くぎ煮」や、湯引きした「釜揚げ」、干した「かなぎちりめん」として珍重されています。成魚は、「フルセ」や「カマスゴ」と呼ばれ、釜揚げしたものをそのまま、あるいは焼いて、二杯酢で食べたりします。
地元で愛されている「くぎ煮」は、佃煮の1つで、水揚げされた鮮度の良いイカナゴと醤油、砂糖、みりん、酒、生姜などを釜で水分がなくなるまで炊き込んで作られます。その炊きあがったイカナゴの見た目は茶色く曲がっており、錆びた釘に見えることから「釘煮」と呼ばれるようになりました。炊き上がった「くぎ煮」は醤油と砂糖で甘辛く、とても美味しい。この時期になると、家庭で「くぎ煮」を炊いた甘辛い香りが街にただようほど。また、家庭毎に炊き方や味、生姜や山椒、唐辛子味等の調味料が少しずつ変えたりするなど楽しまれています。また、地元のスーパーでも生のイカナゴ(新子)やくぎ煮が山積みされ、春の訪れとして消費が盛り上がります。
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