魚庭の海(大阪湾)でぐんぐん育った“秋”のサワラ
脂がのり柔らかく上品で淡泊な白身、主流は焼きもの、地元でしか食べられない刺身、どちらも絶品!
サワラ(鰆)はその名の通り、春を告げる魚の1つですが、大阪の漁師のお勧めは、夏に豊富なエサがある魚庭の海(大阪湾)でぐんぐん育った“秋” (8月~11月)のサワラです。
サワラは、4~6月頃産卵のために太平洋から紀伊水道・大阪湾を通って播磨灘に移動し、9~12月頃冬を越すため、播磨灘から大阪湾・紀伊水道を通って太平洋へ移動します。このため、サワラの通り道である大阪湾では、春と秋の2回の漁期があります。とても食欲旺盛な魚で、わずか1年で50cm・1.5kg以上に成長し、5年で1m・10kgを超える程に育ちます。また、サワラは出世魚で、2kg未満はサゴシと呼ばれ、縁起の良い魚としても好まれています。
柔らかく上品で淡泊な白身のサワラは“秋”になれば旨味たっぷりの脂がのり、焼きものにすれば、じわじわでてくる脂とその柔らかな身が楽しめます。その反面、鮮度が落ちやすいため、一般的には、みそ漬けや粕漬け等の焼きもので食べることが主流です。また、地元でしか食べられない水揚げ直後の高い鮮度のサワラを使った刺身は絶品!知る人ぞ知る味です。大阪の港に秋頃に行く機会があれば、是非一度ご賞味下さい!
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