栄養に恵まれた水が豊富に流れ込む大阪湾。
丸々と太ったその体は豊洲でも高い評価を得ています
大阪湾のマイワシのほとんどは、四国や九州沿岸の太平洋で生まれたもの。黒潮に乗って紀伊水道から入り、大阪湾内で育ちます。淀川や大和川など大河川から栄養分の豊富な水が流れ込む大阪湾中北部の海は、餌となる珪藻類が豊富。脂が乗り丸々と太ったイワシは味がよく、「金太郎いわし」や「トロイワシ」と呼ばれ築地市場でも高値で取引されています。
マイワシは資源変動の大きな魚で、数十年周期で資源が増減すると言われています。日本での漁獲量も、漁獲量約1万tだった昭和40年から、昭和63年には約450万tにまで増加し、近年はまた数万tに減少しました。
大阪でも昭和57年には日本の漁獲量の7%である8万tの漁獲がありました。しかし当時はほとんどのマイワシが養殖用の餌となっていました。そこで、安価でありながら栄養豊富でおいしいマイワシを普及させるため、10月4日をイワシ(1=い、0=わ、4=し)の日と定めキャンペーンを実施。食用としての普及を実現しました。近年では漁獲量は数百tにまで減っており、高級魚に仲間入りしています。
イワシには、タウリンやEPA、DHAやカルシウムなどの栄養素が豊富に含まれており、成人病予防や子どもの成長にぴったりの食品です。脂の乗った旬のマイワシは刺身が抜群ですが、その他にも酢〆、塩焼き、煮付けなどにしてもおいしくいただけます。
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