秋に旬を迎える大型のアジ。
手早く処理された高鮮度なものは、刺身や干物がおすすめ
大阪湾で漁獲されるアジは、「マアジ」と「マルアジ」の2種類あります。見た目はそっくりですが、マアジ属で魚体が長細いマアジに対し、マルアジはムロアジ属でその名の通り断面の丸さが特徴。尾びれの付け根に小さいヒレがあり、背が青緑色に見えるため「青アジ」とも呼ばれます。血合いがやや多いですが、25cm以上のものは特に脂がのっておいしさも格別。身にキメの細かいサシが入り、刺身やたたき、塩焼きは格別です。更に、秋の脂ののったマルアジの干物はしっとりと脂がなじみ絶品です。マアジは春から夏に旬を迎えることに対し、マルアジの旬は秋から冬で、大阪湾では1年を通じ旬のアジ類を楽しむことができます。
マルアジは傷みやすい魚なので、品質劣化を防ぐため捌くときは手早い処理が大切です。旬のマルアジには、内臓(腹骨の内側)に白い塊が入っていますが、それは脂の塊。まさしく脂ののった旬の証です。脂ののった極上の身をわさび醤油でいただくと絶品です。
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