『兵庫のり』には5つの特徴とおいしさの秘密があります!
『兵庫のり』は海の恵みを生かした自然食品!
①『兵庫のり』はどうして色が黒くつやがあっておいしいのか
明石海峡を中心とした潮流の早い漁場で育まれた『兵庫のり』は、潮と寒冬の季節風にもまれ、しっかりとした造りをしており、色が黒く艶が良いのが特徴です。また、全国のグルメが注目する明石鯛・明石だこを生み出した栄養豊かで豊潤な海で育った『のり』は、おいしさの源であるアミノ酸を多く含んでいます。漁業者は、のりを育てる畑(海)の生産力を維持し栄養分を蓄えるため、漁場環境を監視するとともに、山に木を植える運動や自主減柵を行い、おいしいのりが取れるよう努力しています。
②芳醇な香りと歯切れの良いのりを作るために
『兵庫のり』は火であぶって焼いたときの芳醇な香りと、パリッとした歯ごたえのある食感が大いに食欲をそそります。生産者はそのようなおいしい『兵庫のり』を消費者の皆様に届けるために加工段階において様々な工夫をしています。たとえば、沖で刈り取った原藻を陸揚げ後、のり本来の香りを引き立てるため、直ちに大きなタンクに入れ、新鮮な海水を補給しながら小型珪藻やエビなど余分なものを取り除きます。また、仕上げの乾燥では、加工場内の温度や湿度が製品の仕上がりを左右するほど繊細なため、湿度や温度により乾燥機の微妙な調整を行い、艶があり黒々としたおいしいのりを生産するための工夫が行われています。
③おいしさの追求や、環境変動にも耐えうる品種の開発
兵庫県立水産技術センターや兵庫のり研究所を中心として、選抜育種等の手法を用いて、安定供給のために高水温に強い品種や、色落ちに耐性のある品種の開発に取り組んでいます。
④心と安全を届ける『兵庫のり』
消費者の方に安心で安全なおいしい『兵庫のり』を届けたいという思いから、生産者の加工段階から異物検出器や金属探知機を導入し、徹底した安全管理を行っています。
さらに、共販前の段階でもすべてののりが金属探知機を通過して初めて格付け検査が行われます。
このように一枚一枚、安全・安心なおいしい『兵庫のり』を届けたいという心を込めた工夫がされています。
⑤おいしい『兵庫のり』をこれからも届け続けるための努力と生産指導
コンビニエンスストアー等で売られる直巻きおにぎりののりや、巻きずしに使用されるのりには『兵庫のり』が多く使われています。これらは、食欲をそそる焼き色と歯切れのよさ、型崩れしにくく色や味・香りが長持ちするためです。また、そのような業務用ののりは加工作業効率の良いのりが望まれます。そのため、これらの向け先を意識して『兵庫のり』は焼き色重視の製品作りからロットの均一化、一枚一枚の重量幅の縮小、一斉張り込みの実施等皆様に喜ばれる製品作りを心掛けています。
『兵庫のり』は焼きのりだけでなく、鮮度の劣化が早いため地元でしか流通できない生ののりから作る佃煮は薫りが高くとても美味です。のり本来の風味を楽しめる食べ方で、産地ならではの浜の料理です。鮮度の劣化が早いため産地でしか流通することができない生のりですが、兵庫県ではコープこうべやイオンとの提携により、毎年シーズンが訪れるとコープとイオンの店舗で生のりを購入することができます。
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