日本人にお馴染みの名産品。
潮の香りと素朴な味で春の訪れを知らせます
世界一の大きさを誇る鳴門の渦潮とそれを生み出す激しい潮流。「鳴門わかめ」のシコシコした歯ごたえと風味の良さは、この環境で育まれます。
わかめは、一部の県を除く日本の沿岸で全国的に採取されています。古くから海藻を食材として利用してきた日本人にとって、コンブやノリと並ぶ馴染み深い海藻です。徳島県沿岸は古くから天然わかめが豊富で、生産量は全国3位。1,000年以上昔の文献にも、阿波の国(徳島県)の貢物としてわかめが使われていたと記されています。「鳴門わかめ」の特徴は鮮やかな緑色。目で見て感動し、食べておいしい、豊かな海からの贈り物です。
海藻類は大きく3つに分類されます。アオサやアオノリなどの緑藻類、巻寿司などに使う海苔などの紅藻類、コンブやヒジキなどの褐藻類という3類(門)のうち、わかめは褐藻類に属します。そのため、ボイルや加熱をするまでは褐色です。皆さんが店頭で目にする鮮やかな緑色は、加熱により黄色になった赤色素が緑色素と結び付き現れます。
カリウム、カルシウムなどのミネラル、そしてビタミンなど、不足しがちな栄養素を豊富に含むわかめ。食物繊維が多く、低カロリーな健康食材です。生や塩蔵、糸わかめやカットわかめなど、わかめのおいしさをいつでも食卓で味わえるように、さまざまな加工・保存方法が生み出されてきました。わかめをおいしく食べるコツは、水に戻しすぎないこと、そして熱を加えすぎないことの2つ。このポイントに気をつければ、さらにおいしくわかめを味わうことができます。
徳島県では、消費者に安全・安心な「鳴門わかめ」を提供するため、『徳島県鳴門わかめ認証制度』を設けています。適正な食品表示とトレーサビリティーを備えた加工業者を徳島県が認定し、認定書が交付されます。認定を受けた加工業者は製品に「鳴門わかめ認証マーク」を表示することができます。
徳島県では、消費者に安全・安心な「鳴門わかめ」を提供するため、『徳島県鳴門わかめ認証制度』を設けています。適正な食品表示とトレーサビリティーを備えた加工業者を徳島県が認定し、認定書が交付されます。認定を受けた加工業者は製品に「鳴門わかめ認証マーク」を表示することができます。
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古文献「倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」に記載されるわかめ。「柔らかい海の布」という意味で、「和布」の漢字が充てられていました。 -
海底で繁茂する天然わかめ。岩盤に盤状根(ばんじょうこん)で固着し、強い流れにも脱落しません。 -
若い葉をしゃぶしゃぶで食する「芽生えわかめ」。茶色の葉が、湯を通すことで綺麗な緑色に変わります。 -
塩蔵わかめ(左)、糸わかめとカットわかめ(右)など、わかめには様々な加工形態があります。
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