日本人女性の髪に似た、漆のような光沢と深い黒。
豊かな栄養塩と潮流で育つ、上質で元気なクロノリ
日本人女性の髪の特徴は、強くて、太くて、元気に見えて、キラキラしていることだとされます。とくしまのクロノリも同じです。その特徴は、何といっても色の黒さと光り輝く光沢。そして、「噛みしめがいのある食感がよい」と仰る熱烈なファンが全国に多くおられます。
ノリを焼いたときの良い香りは「日本」そのもの。香りの成分ジメチルサルファイドと呼ばれる磯の香りを呈する物質は、焼くことで多く出て日本の風情を演出します。酢もこの物質を出しやすくします。酢飯、海苔、磯の芳香物という組合せが、寿司を「日本の食の象徴」たらしめているのです。
徳島のノリ漁場は紀伊水道に位置しています。そしてその最大の特徴は、吉野川、那賀川、勝浦川など、名だたる大河川が運ぶ豊富な栄養塩に支えられていることです。豊かな森を育む窒素やリンは、川を通じ海に下ります。そして、海藻類では体細胞の表面から直接取り込まれ、魚類などでは、栄養→植物プランクトン→動物プランクトン→小型魚→大型魚とかたちを変えて、多くの生物を育みます。これは古代から営々と続く大自然の営みで、これにより人は多くの糧を川や海から得ています。漁業者は、日々その恩恵にあずかっているので、豊かな山や栄養の流れ(食物連鎖)の重要性を強く認識しています。
最近、クロノリの収穫量は減少傾向にあり、関係者の頭を悩ませています。漁業者は、この漁獲量減少の最大の原因は、栄養不足だと考えています。事実、海水中の栄養分は減少傾向にあります。数十年前の水質汚濁や赤潮の頻発で「きれいな海」の重要性が叫ばれ国の施策で水質規制が行われた結果、「透き通っているが栄養分が少なくやせた海域」が多くみられます。漁業者は、これは、今後の漁業生産を考えるうえで重要な問題だとして、「豊かな海」をつくる運動をしています。
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「とくしまのクロノリ」製品 -
1枚わずか3グラムのノリでもたっぷりの栄養が含まれています。 -
毎月第3土曜日は手巻き寿司の日です。 -
山の栄養が川を通じ海に下り,プランクトンから大型の魚まで循環します。ノリも無機態栄養塩を利用します。
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