クルマエビに引けをとらない味ですが、お買い得。
赤い脚がかわいいアシアカエビ
足がきれいな赤色をしていることから「足赤(アシアカ)」と呼ばれています。本当の名前は「クマエビ」で、その名の由来は獰猛な性質を熊に例えた、脚の紅白模様が歌舞伎の隈取りのように見えるなど、諸説が唱えられています。クルマエビ科に属し、味はクルマエビに引けをとりませんが、クルマエビに比べてお値段はお手頃。アシアカを多く漁獲する徳島市漁協では、「レッドソックス」と名付け、活きのまま全国へ発送しています。一部は高鮮度のまま冷凍し、ブロックや真空パックで販売。冷凍品でも、加熱するとおいしく召し上がっていただくことができます。
赤く見える足と体を包む殻全体は、熱を加えるとますます赤くなり、身の純白との対比が際だちます。刺身はもちろん、塩焼や甘煮、天ぷら、フライと幅広い料理にマッチ。どんな食べ方をしてもアシアカの持つ甘みの虜になるでしょう。
アシアカの寿命は1年あまり。6~8月に生まれたら、9~12月には若エビとして漁獲され、翌6~8月に親エビに。その後、産卵を終えて徐々にその生涯を終えます。主要漁場である紀伊水道では、10~12月の期間に年間漁獲量の大部分が水揚げされます。その後、翌8月ごろまでも少しずつですが漁獲が続きます。
近年、アシアカの漁獲量は増加傾向にあります。これは、徳島県沿岸の海水温が徐々に上昇していることや、稚エビの隠れ家となるアマモ場が増えていることなど、アシアカがより生息しやすい環境が整いつつあるためだと考えられます。
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目を引く紅白模様の美しさがアシアカの名の由来。長いヒゲまで紅白模様。 -
アシアカの刺身。身だけでなく尾部も鮮やかです。 -
アシアカの甘煮。アシアカの盛漁期は12月で、鮮やかな赤はお正月のお節料理を引き立てます。 -
アシアカの塩麹焼き。焼くことで、塩麹がアシアカの旨味をより引き出します。柔らかい殻は、しっかり焼くと食べられます。
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