釣りの世界では幻の高級魚!
口の中に広がる独特の旨みが格別
相模湾には水深1000メートルを超える相模トラフが存在し、富山湾、駿河湾と並び日本三大深湾に数えられています。小田原では、1000メートル以上の深さまで一気に斜面が続きます。小田原漁港がある早川から沖に500メートル~1キロメートルの地点で既に水深100メートルに達し、すり鉢のように海底の谷になっています。深海から湧昇流が昇り、沖合を黒潮が通るなど変化に富んだ海となっています。
また、酒匂川や早川は、箱根、丹沢などの豊かな森の養分を相模湾に送っています。このように陸から、沖から栄養が流れ込んでくるため、餌が豊富で、小田原の魚は「脂ののり」、「味(甘み)」、「香り」の3拍子が揃っています。
この相模湾の冬から春にかけて漁獲されるのが、「イシダイ」。
釣りの世界では「幻の高級魚」と名高いイシダイ。特に冬場のものはこってりとした脂が乗り、歯ごたえは抜群。噛むと独特の旨みと個性的な脂の香りが、口いっぱいにあふれます。刺身はもちろん焼き物や煮つけ、アラ汁にしてもイシダイの魅力を堪能することができます。
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