古くから高級品として献上される、優れた味覚。
抜群の栄養価は若返りの薬として扱われたほど
黒潮が回流し、その沿岸にはいくつもの「磯根」といわれる岩礁地帯が点在している千葉県の沖合。磯根には、アワビが好んで食べるカジメやアラメなどの海藻類が繁殖しており、千葉県は全国有数のアワビの産地となっています。その中でも殻長12㎝を超えるものが、「房総黒あわび」や「外房あわび」などの千葉県のブランド水産物として認定されています。千葉県産のアワビは身が引き締まり、肉厚で噛めば噛むほど潮の香りが口いっぱいに広がり絶品です。房総自慢の味覚をぜひとも味わってみてください。
千葉県内のアワビ漁の歴史は古く、古墳時代まで遡ると考えられています。奈良時代ではアワビは国家の重要な租税として扱われていました。平城京跡からは、アワビが千葉県の安房地区から贈られた証といえる、安房地区の地名が記載された木簡が多く出土しています。この頃はアワビを生のままで都(みやこ)まで運ぶ技術はなかったため、短冊状に切って干した形で運ばれることがほとんどでした。これは「熨斗(のし)アワビ」と呼ばれ、現在ご祝儀に使われる「熨斗袋」の由来となっています。
古代から不老不死や若返りの薬として扱われたともといわれる高級食材です。良質なタンパク質やビタミンB群、各種ミネラルをバランスよく含み、疲労回復や滋養強壮の効果があるといわれています。さらにタウリンも豊富で、血中の悪玉コレステロールを下げ善玉コレステロールを増やす効果もあるといわれており、高タンパク低カロリーで、ダイエットにも抜群です。
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