大粒の貝で見栄えはバッチリ。
調理の手間が少なく、あらゆる料理に合う優等生
漁獲量が年々増加しており、今や東京湾の新名物として定着しつつあるホンビノス貝。元々は北米大陸を原産とする二枚貝で、外来船のバラスト水に混ざって運びこまれ、2000年前後に東京湾の湾奥で発見されて、その後定着したと考えられています。生息域がアサリ漁場と重複するため、かつては邪魔者として扱われることもしばしばでしたが、そのおいしさから鮮魚店やスーパーなどでの販売が徐々に拡大していきました。2017年には、東京湾で漁獲されるホンビノス貝でも殻長5.5~7cm(50~100g)で白色もしくは灰色の貝が、主要漁場の名前から「三番瀬産ホンビノス貝」として、千葉県のブランド水産物として認定されました。
ホンビノス貝は環境に影響されにくく、大きいものは10cmを超え、見栄えも抜群です。他の二枚貝と違い砂抜きがほぼ不要のため、料理の手間の少なさが魅力です。そしてふっくらと肉厚で、濃厚な貝の旨みが味わえます。シンプルな浜焼きから酒蒸し、お吸い物やパスタ、鍋など調理のバリエーションも豊富。原産地のアメリカでは、クラムチャウダーの具としても親しまれています。
近年話題のホンビノス貝。スーパーや鮮魚店で見かけたら、ぜひともご賞味いただきたい、東京湾の新名物です。
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