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愛媛県

愛育フィッシュ
みかん鯛


旬:1月~4月

爽快な柑橘の香をまとう「みかん鯛」。
食べておいしく、体にも環境にもやさしい、
魅力いっぱいの愛媛の新名物。

プライドストーリー

愛媛で大切に育てられた「愛育フィッシュ」で、
愛あるブランドに認定された「みかん鯛」。

 「みかん魚」誕生のきっかけになったのは、柑橘王国・愛媛県ならではの課題です。特産の「みかんジュース」の加工時に大量に発生・廃棄される搾りかすの活用が望まれていました。その解決に取り組んだのが、愛媛県農林水産研究所です。みかんの皮に含まれるポリフェノールが魚の血合いの褐変防止に活用できないか、と研究に着手。みかんの皮を混ぜた餌料を養殖魚に与えたところ、2ケ月ほどで血合いの褐変化の抑制効果が認められました。さらに、みかんの皮に含まれるリモネンという成分により、養殖魚特有の臭みが軽減され、ほのかな柑橘系の香りのする肉質の養殖魚に育つということも判明しました。 「誰も食べたことのない柑橘香のする魚が市場に受け入れられるのか」というチャレンジではありましたが、㈱宇和島プロジェクトが市場開拓を行ったところ、みかん魚に興味を示す大手飲食店も現れ、みかん魚の商業ベースでの生産が開始することになりました。みかん鯛は発売後も改良を続け、季節に合わせ餌に混ぜる柑橘の種類・割合を調整する等し、今では一年を通し、安定した品質での供給が可能となっています。
 また、「みかん鯛」として商標登録を行っており、2015年には第7回フード・アクション・ニッポンアワードの最優秀賞を受賞。女性や子どもを中心に、魚が苦手な消費者層にも「臭みが無く食べやすい」と好評です。これまで魚を敬遠してきた人々にもアピールし、魚の消費拡大につながる可能性にも期待が寄せられています。お勧めしている食べ方は「塩で刺身」。臭みを感じないという特徴を活かし、魚のうま味をより一層楽しんでいただけます。一年を通して安定的に供給されているみかん鯛は、宇和島市のふるさと納税の商品としても活用されており、地域活性化にも貢献しています。

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水揚げ漁港や漁法

柑橘類と養殖真鯛の生産量日本一の愛媛。
だからこそ生まれた独特の工夫と見事な味わい。

 柑橘類の生産量日本一で有名な愛媛県は、養殖真鯛の生産量でも日本一を誇ります。日本一の柑橘類の皮を与え、育てられた真鯛「みかん鯛」は、愛媛県を象徴する海産物であると考えます。愛媛県南予地方に広がる宇和海は、風光明媚なリアス式海岸に、太平洋からの黒潮が流れ込む豊かな海として知られ、地域の基幹産業の一つである養殖業が繰り広げられています。
 南予の中心都市・宇和島市近郊の漁場で、みかん鯛は育てられます。伊予柑と温州みかんの皮をブレンドしたオリジナルの餌を3ヶ月から半年程度与えられた真鯛(オリジナル飼料を与える期間は季節により差異が発生します)は、柑橘香る「みかん鯛」へと育っていきます。柑橘香の濃度については、官能検査を実施、確認しています。水揚げ後、すぐに活〆の処置を行うため、みかん鯛の鮮度は落ちにくいという特徴もあります。

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