「明石だこ」の旨味の理由は、明石海峡の激しい潮流と豊富な餌!
「明石だこ」は干しだこ、刺身、やわらか煮、天ぷら等様々な料理に用いられる関西の食文化には欠かせないもの!
「明石だこ」は明石海峡周辺から明石沖の潮流の速い海域で漁獲されたマダコです。明石海峡周辺は餌となるカニ、エビといった生物が豊富にいる上、その海底は岩場や砂場など起伏が激しく多様な変化に富み、海峡部を通過する速い潮流が複雑に入り組んでいるので、そこで育つ「明石だこ」は激しい潮流に流されないようにふんばるため「足が太く短い」ことが特徴です。特に、梅雨のころから7月下旬の育ち盛りの時期は「麦わらだこ」と呼ばれており、産卵に向けて体力と栄養を蓄えようと活発に餌をとり、歯ごたえがありながら、柔らかく、甘みがあり、かみしめるほどに味が出ます。
さらに、「明石だこ」は、ゆで上がると小豆色になる事が特徴です。兵庫県はマダコの漁獲量が日本一というだけでなく、「明石だこ」は地元でもなじみ深い食材で「明石の宝物」です。身が引き締まりうま味が強い「明石だこ」でしか作る事ができない干しだこは、兵庫県瀬戸内海沿岸の夏の風物詩でもあり、明石の浜のいたるところで見られる風景です。タコの旨みが凝縮した干しだこで作るたこ飯は明石自慢の郷土料理です。また、「明石だこ」は刺身、やわらか煮、酢の物、ぶつ切り、天ぷら、焼き物にと様々な料理にも用いられ、関西の食文化には欠かせないものになっています。
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