味はもちろん、健康にも良し。
良いことづくめの海の幸
「モズク」は古くから日本各地で食べられている、海草の仲間です。沖縄地方ではよく三杯酢で食べられていたため、酢のり=「スヌイ」とも呼ばれています。
国内で流通するモズクのほとんどは沖縄県で生産されており、沖縄県水産業の基幹産物です。沖縄では、モズクを県内外に広くPRするために、毎年4月の第3日曜日を「もずくの日」と制定しています。モズクの生産・流通に携わる人がモズク産業振興の一環としてイベントを開催し、消費者にモズクに触れて、見て、食べていただきます。
モズクには「フコイダン」という酸性多糖類の栄養素が多く含まれています。昆布やワカメなどの海藻類の、特に「ぬめり」の部分に含まれる水溶性食物繊維で、モズクはその含有量が昆布の約5倍と言われています。(引用書籍:成山堂書店発行 海藻フコイダンの科学 山田信夫 著 引用文献:酒井武ら2003.藻類51,10-25)海藻が潮の流れや衝撃で受けた傷の修復や、周囲の微生物に食べられないためのガードを行う栄養素ですが、人間に対してもさまざまな効果が期待されています。血液さらさら効果の「血液凝固阻止作用」や、ぬめり成分が胃粘膜を守って胃を保護する「抗潰瘍作用」、「免疫力増強作用」、「抗ウイルス、抗菌作用」、「抗がん作用」、「血圧の上昇を抑える」、「アレルギーをおさえる」、「肝機能を良くする」、「コレステロールを下げる」などと言われています。
また、「オキナワモズク(塩蔵・塩抜き)」のカロリーは100gあたりたったの6kcal。まさに良いことづくめの海の健康食品です。
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