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沖縄県

せーいか(ソデイカ)


旬:11~6月

巨大な体のなかに、繊細な味をもつ
世界で一属一種の貴重なイカ

プライドストーリー

「せーいか」として親しまれる、沖縄が誇る海の幸。
刺身から加工品まで幅広く楽しめるのが嬉しい巨大イカ

 沖縄では「せーいか」と呼ばれるソデイカ。最初にソデイカ漁業が始まった久米島で、「せー(エビ)」に似た味がすることからこの名がついたと言われています。寿命は1年程度の、外套長1m、体重は20kgにも達する大型のイカで、全世界に一属一種の貴重な生物です。沖縄南方の海域で生まれ、黒潮に乗って日本海側にまで旅をするものもいます。昼間は水深400~600mの深海で過ごしますが、夜間は餌を追って海面付近にまで浮上。通常2個体ずつで遊泳するという変わった習性を持ちます。
 個性あふれるソデイカですが、味は大きな体に反して、繊細な柔らかさとデリケートな味わいが特長。調理しやすく味わい方はさまざまで、通常刺身や寿司ネタとしてよく食べられますが、最近はソーセージやチキアギ(沖縄の揚げかまぼこ)などの加工品も開発されています。
 ソデイカに含まれるタウリンの量は、他の魚介類とくらべて2~3倍にも及びます。タウリンは、タンパク質を構成するアミノ酸の一種で、疲労回復や血圧・血中コレステロールの低下、成人病の予防、肝機能の強化などさまざまな働きがある栄養素です。ソデイカは栄養価が高く消化も良いため、子どもからお年寄りまで安心しておいしく食べられる低カロリーな健康食品。沖縄の海の幸、ソデイカを一度お召し上がりください。

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水揚げ漁港や漁法

大荒れの海で水揚げされ、漁獲量は全国トップ!
日帰り操業が実現する鮮度とおいしさが魅力

 沖縄のソデイカ漁業は、平成元年に久米島漁業協同組合が樽流しの漁法(立延縄の一種)を兵庫県但馬より導入してから本格的に始まりました。導入後は県内の各地に急速に広がり、現在では主に旗流し漁法で漁獲され、漁船漁業のなかでも主要な漁業を担っています。
 漁期に関しては、沖縄海区漁業調整委員会で協議を行い決定されています。(令和2年度漁期は令和2年12月1日~令和3年5月31日)秋から初夏にかけて、長く漁獲されています。中でも盛漁期は2~3月ですが、沖縄には「2月の風回り(ニンガチカジマーイ)」という言葉があるように、旧暦2月は風が強く海が荒れる時期。大変な時期ですが、漁獲量は2,000tと全国トップを誇っています。
 水揚げの多い漁港は、糸満、与那原西原、浦添宜野湾、伊江、知念の各漁協。漁獲量の最も多い糸満漁協がある糸満市は、平成27年11月20日よりソデイカの拠点産地に認定され、与那原西原町漁協がある与那原町と西原町は平成29年1月10日にソデイカの拠点産地として認定されています。

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