カニ類の中でも人気の高いガザミ。
身はもちろん、濃厚なミソや卵も楽しめます
ガザミはワタリガニ科の大形のカニで、へら状の遊泳脚を持ち、長距離を泳いで移動します。「ガザミ」はカニのハサミという意味。愛知県では昭和60年度からガザミの種苗生産が行われ、資源を増やすために伊勢湾や三河湾に稚ガニが放流されています。
旬である秋ごろに最も漁獲量が多くなり、真っ白でなめらかな身がたっぷりつまったガザミが楽しめます。ミソや内子(卵)の濃厚な旨みも魅力的で、雌が卵を蓄える春にもおいしく食べられるのが特長です。
人が生きていくのに欠かせないミネラルを多く含み、高タンパク、低脂肪でカロリーが低いカニ類は、ヘルシー食材として人気。特にガザミ(ワタリガニ)には、カルシウムやマグネシウム、銅、亜鉛などが他のカニ類より多く含まれます。茹でて食べるのが簡単でおいしいですが、ひと手間かけて、身をほぐしてそぼろにし、熱々ご飯にかけて食べれば絶品です。