多彩な味覚で春を告げる風物詩として、地元に愛された魚。
豊富な栄養で、子どもたちの健やかな成長を支えてきた
※近年の海況変化等により親魚の減少、仔魚の加入量減少に伴い、資源回復を図るべく平成28年より継続して禁漁を行っています。
また皆様にコウナゴを食べて頂けるよう親魚の資源量回復に努めています。
標準和名は「イカナゴ」ですが、「コウナゴ(小女子)」の名でよく知られています。
体長3~5cmのシラス期に漁獲し、釜揚げや佃煮、シラス干しでいただくのが一般的。
イワシの稚魚である「シラス」や「ちりめんじゃこ」に似ていますが別物で、シラスよりも脂気が多く独特の味わいが特長です。
丸ごと食べられるため、不足しがちなカルシウムをたくさん摂ることができ、さらにカルシウムの吸収を助けるビタミンDも豊富。
育ち盛りの子どもたちにもぴったりの、食卓の力強い見方です。
愛知県においてコウナゴの漁獲を担う「愛知県しらす・いかなご船びき網連合会」は、厳しい資源管理で全国的に有名です。
資源を保護するために資源調査を行って解禁日や終漁日を決定し、春の訪れとともに約500隻の船が一斉に出漁すると規定するなど、管理を徹底していました。愛知のコウナゴが、春先2~3月のほんの短い時期にしか漁獲されなかったのは、そのためです。
この厳しい資源管理が認められ、資源保護に積極的に取り組んでいる漁業に与えられる「マリン・エコラベル」を取得しました。