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北海道

稚内・留萌の銀杏草


旬:1月~3月

「仏の耳」と呼ばれる希少な高級品。
コリコリ&トロトロの2つの食感が美味

プライドストーリー

ほのかな磯の香と独特の食感、
鮮やかな色彩も楽しめる北海の海藻

 銀杏草(ぎんなんそう)といえば「仏の耳」とも呼ばれる天然海藻の高級品。そのほとんどが北海道の日本海側でしか採れないため希少価値が高く、近年では天候の影響などによって、ますます生産量が減っています。約1年かけて大きく育つ銀杏草は紅色で、大きなものは子供の手のひら以上の大きさになります。
 銀杏草は、ほのかな磯の香りが食欲を刺激し、火が通るにつれて柔らかな食感になるので、「コリコリ」と「トロトロ」2つの食感が楽しめます。火を通すと緑色に変わるので、色を楽しむならサッと茹でて氷でしめると、鮮やかな紅色が残ります。お味噌汁以外にも、銀杏草ともずくと合わせて酢醤油で味付けする調理方法もおすすめです。

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水揚げ漁港や漁法

真冬の海に、体一つで挑む。
淡々とした作業に光る、漁師の勘と技

 稚内(わっかない)や留萌(るもい)地区では、銀杏草の漁期は1月中旬から3月中旬の真冬の寒い時期。朝8時から12時までの間、各漁師さんの判断で漁が始まります。銀杏草漁は全てが手作業で行われているため、大型漁船を使うような豪快さはなく、漁師さんの体一つで行うのが銀杏草漁の特徴です。頭まで覆う厚手の特製ウエットスーツを着て冬の海へ体一つで入り、大きな水中メガネを使って岩に張り付いた銀杏草を探し、タモの先に付いているギザギザの刃で根から採ります。マイナス10度を下回ることもある冬の海の中での作業は、長い時で数時間にも及ぶこともあり、作業をしながら道具が凍りつくことも…。

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