大きな粒、プリっとした食感と濃厚な味わい。
汽水湖ならではの豊富な栄養分をギュッと濃縮
浜名湖におけるかき養殖の歴史は明治20年、東海道本線の建設工事が始まった頃からと言われています。浜名湖に鉄橋を架ける際に組まれた蛇篭(じやかご) や石の間に天然のかきが育っているのを発見した舞阪町の田中万吉氏が、鉄橋近くの水深の浅い湖底に砂利を敷き並べて養蛎(ようれい)場を作り、そこに幼いかきを置く地蒔(ぢまき)式という方法で養殖を始めたことが由来と言われています。その後、かき養殖業者が次第に増加し、浜名湖はかきの産地として知られるようになりました。
浜名湖のかきは、海水と真水が程よく混じる汽水湖で養殖されるため、粒が大きく、プリッとしていて濃厚な味が特徴です。湖に流れ込む川の水が植物プランクトンを運んでくるため栄養豊富で、成長が良く味に深みが出ます。
生食用のかきは1~3日程度殺菌処理をしますが、浜名湖のかきは全て加熱用で、殻から剥がしてすぐに出荷するため、新鮮なかきの特徴である身の黄色っぽさとふっくらとした見た目をしており、火を通しても縮みづらい特徴があります。焼いたり蒸したり天ぷらにしたりと色々な方法で「浜名湖のかき」をご賞味下さい。
また浜名湖のかきは、しずおか食セレクションに「浜名湖かき」として登録されている特産品です。浜名湖のかきを育てている地区は、舞阪・新居・雄踏・白洲の4つで、それぞれにブランドや特色があります。中でも新居地区では「プリ丸」というブランド名で、大粒で肉厚なかきを生産しています。「浜名湖のかき」は、生食や焼きガキなど様々な調理法で楽しめますが、最近は牡蠣かば丼が人気を集めています。牡蠣かば丼とは、浜名湖のかきをカバ焼きにしてご飯の上に乗せたもので、濃厚な味わいが魅力です。浜名湖のかきは、汽水湖養殖ならではのおいしさを持っており、全国の皆様にもぜひ味わっていただきたいです。
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