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静岡県

浜名湖のり


旬:12~4月

静岡県は「生のり類」の養殖収穫量、日本一。
天ぷらや三杯酢など、多彩な料理で味わいたい。

プライドストーリー

現存する最古の「のり養殖」の地、浜名湖。
200年の時を越えて受け継ぐ、伝統の味

 浜名湖の「のり養殖」の歴史は古く、現存する最古ののり養殖の地だと言われております。文政3年(1820年)、信州の商人森田彦之丞が角屋甚三郎方に投宿した際、浜名湖ではのりが養殖されていないことを知り、武州(神奈川県)大森で行われていた、浅海に粗朶をさして養殖する方法と製造の仕方を甚三郎へ伝授し始まったとされています。
 伝えられたのりの養殖方法を実践したところ、非常に成績が良かったため、それ以来競って養殖を行い、のりの製造を始めました。
 板のり・生のりともに地域に親しまれ、板のりは炙り、生のりはそのまま味噌汁に入れたり、天ぷらとして食べたり、三杯酢にしたりと地元に親しまれています。
 2019年には漁業者団体の浜名漁業協同組合と食品加工業者の遠州食品加工業協同組合が「浜名湖のりブランド推進協議会」を立ち上げ、「浜名湖のり」を地域団体商標に登録しました。浜名湖のりブランド推進協議会Webサイトで歴史や養殖方法を説明し、イベント情報を紹介するなどPRに力を入れています。
 令和3年における全国の「生のり類」の養殖収穫量は1,513トンで、そのうち静岡県の収獲量は352トンで日本一です。主に浜名湖で養殖が行われています。
 また青のりと黒のり(スサビノリ)を混ぜ合わせてつくった「ぶちのり」があります。光にかざすと緑と黒が混じったぶち模様がみえる特徴があります。黒のりと青のりのいいところを引き出す板のりで軽く炙り香りを立たせておつまみとしてだけではなく、ご飯とも相性は抜群です。

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水揚げ漁港や漁法

浜名湖は、淡水と海水が混ざる栄養豊富な汽水湖。
特に湖南部の浅瀬が、のり養殖には好環境

 浜名湖のりの養殖場は、浜名湖の南側の湖南部と言われる地域です。9月から弁天島など浜名湖南部の浅瀬に杭を打ち、海苔網をかけてのりの養殖が始まります。12月から翌年4月にかけて採取します。
 のりを採取する際には、成長して長く伸びたのりを回転する刃で切りとり、ポンプで船上のかごに吸い上げて収穫します。その後、加工場で洗浄し用途ごとに選別します。

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