浜名湖だからこそ生まれる、豊かな味覚。
春のあさりはひときわ身入りがよく大粒に
静岡県の西部に位置する浜名湖は、海水と淡水が混ざり合った汽水湖。山からの栄養がいくつもの川を下って流れ込み、魚介類のえさとなるプランクトンを育てます。さらに入り江や水深の浅い場所が多く、底質が砂泥となっているため、あさりが育ちやすい生息環境が整っています。
あさりの水揚げは一年中行われていますが、春先から初夏にかけてのあさりは身入りがよく、味わいが最も豊かになります。春は、あさりが産卵のために栄養をため込んだり、卵などをつくる生殖腺が大きくなる時期。特に、水温が上昇するとエサをたくさん食べてどんどん太るため、1年中で一番おいしくなります。
貝殻いっぱいに詰まった身はふっくら柔らか。頬張ると、口いっぱいに濃厚な旨味のエキスが広がります。定番の酒蒸しをはじめ、炊き込みごはんや味噌汁、つくだ煮にしても味覚のバランスが崩れず、独特の風味を楽しむことができる逸品です。また、低カロリーであることもうれしい魅力で、ビタミンB12や鉄分や亜鉛などのミネラルを豊富に含み、貧血防止にも効果があると言われています。美しい浜名湖の風景とともに、おいしくヘルシーな旬のあさりを味わってみてください。
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